床のクッション性

2011.02.25.09:56

 床材にどんな種類の木を使うか話題になることはありますが床のクッション性についてはあまり聞きません。
 道路を歩いているときと芝生の上ではすぐに違いが分かります、無垢の床であっても床の作り方によって感覚が違います。

 以前に我が家に見えられた方が床材の厚さが15㍉だと聞いて歩いたらフニャとするのかと思っていたと話してくれました。
 もちろんフニャとなることはありませんが、すぐ近くで寝ていると床がわずかに沈み込むのが分かることもあります。

 道路みたいなガチガチでは膝や腰に負担がかかってしまいます。
 わずかな沈み込みがクッションとなっているようです。

 前に杉の床は鳴る(気にならない床鳴りの話)と書いたことがあります、歩くことで床がわずかに動いて音が出るわけですが動く量としてはわずかでも日常の生活でクッション性のある床は家族の健康に役立っているようです。

 そうはいっても普段の生活で床にクッション性がある!と感じることはありません、いいことはわかりにくく普段の生活では当たり前になってしまいます。
 どうして5年も経ってから床のクッション性を書いたかと言えば昨日新築したばかりの家を見学に行って床を歩いてあれ?と思いました。

 床が堅いのです、普段何気なく思っていることでも比べると違いが分かります。
 よく聞いてみると床が動くと床鳴りがするからしっかり止めてありますと自信たっぷりに答えられました。

 どっちを選ぶかは人それぞれですが、もう一度選べと言われても私は今の家の床を選びます。

開かない戸

2011.02.24.02:38

 引き戸には敷居と鴨居があって引き戸が行き来することで開け閉めをしています。
t_DSC_4338.jpg
 ところが我が家には開けることが出来ない建具があります。
 写真の右側奥に写っている建具は1本のレールと同じ長さの建具が入れてあるので開けることが出来ません。

 部屋を仕切るのに壁では無くて建具で仕切っています。
 子供たちの部屋も同じように今は2つに分けてありますが建具を外せば1つの部屋になります。

 時間が経てば家の使い方も変わっていきます、キッチンやトイレ、浴室など機能が決まっている場所もありますが、なるべく部屋には専用の機能を持たせないでその時々の使い方が出来ればいいと思って建築士に相談しました。

 家具で仕切ったり、下地だけを造っておいて後から仕切り壁を施工する方法もあるのですが私は建具で仕切る方法を選びました。
 今は2階を5つの部屋に分割して使っていますが全部建具を外すとホールを挟んで部屋は2つだけになります。
 1階は元々建具を開けて生活していますから我が家には部屋は3つだけということになります。

 部屋数が少ないことが自慢になるわけではありませんが、私がじいちゃんに昇格した時に若い夫婦が使いやすいように間取りを考えればいいと思っています。

二本の柱

2011.02.23.11:44

 写真には二本の太い柱が写っています。t_DSC_4224.jpg

 8寸角(約24㌢)で2階まで伸びています、四方差しの柱は断面欠損が大きいので太くなるという見方もありますが、私には力強さと安心感を与えてくれます。
 我が家の場合は2本とも太い柱には壁がついていないので4面とも見える状態で立っています。

 私は建築士に昔の家みたいに建具を外すと大きな空間になる家が欲しいと言いました。 
 1階は24坪ですから大きな家ではありませんが、空間がつながっているので広々として気持ちよく生活できますし、空間の中に太い柱が凛として立っているので力強く見えるわけです。

 竣工直後の写真ですから柱は割れていませんが今は大きな割れ目が入っています。
 割れ目も乾燥する時期と梅雨の時期では割れ目の幅が違っていて、もっとも開くこの時期は14㍉ぐらい開きます。
 14㍉というと大人の指が第1関節ぐらいまで入ります。

 割れ目だけの話で14㍉というと大クレームになりそうですが建築士や林業家が私たち家族のために様々なことを教えてくれたおかげで、家族は大クレームになりそうな割れ目に鼻を近づけて杉の香りがすると話したりします。

 割れが嫌だから人工乾燥にして天然乾燥の色ツヤ、香りを吹き飛ばしたり、建材の柱を選択することは今の私たちには考えられません、14㍉も開く割れ目があってもそんなことどうでもよく思えるほど天然乾燥された柱は美しく、力強く我が家を支えてくれていることに魅力を感じます。

真っ直ぐな線

2011.02.22.09:57

 我が家では冬でも日中室内の引き戸はトイレ以外はほとんど開けっ放しにしています。
 床暖房のおかげで室内に温度差がほとんど無いからですが、開けるには理由があります。t_DSC_4362.jpg 

 普通寝室は何畳、座敷は何畳と言う言い方をしますが引き戸を開けているので何畳という感覚がありません。
 6畳の部屋であっても2カ所ある開口部がそれぞれ180㌢ぐらいありますので隣り合う空間と一体になります。
 広々としているから開けているわけです。

 さらに引き戸を開けても梁が一直線に伸びているのでこれがとても感じがよいのです。
 写真は玄関から室内に入ったところを撮っています、大黒柱に目が行きがちですが横に伸びる梁に目をやると一直線に家の端から端まで伸びています。

 強度から言えば3本とも同じ大きさの梁は必要ありませんが、見通せるので同じ高さの梁が使われています。
 私がこうして欲しいと言ったのではなくて建築士がこの部分は見えるから同じ大きさの梁にしようと考えてくれたことをずーっと後になって私が気がついているわけです。

 2階もやっぱり家の端から端まで一直線に梁が通っています。
 真っ直ぐな線が長く延びている様子は引き戸を閉めているよりも開けている方が見栄えもするし美しく見えます。
 床に寝転んで真っ直ぐに伸びる梁を眺めるのは気持ちがいいものです。

内部割れ

2011.02.18.05:18

 前に我が家の柱には背割りがしてないと書いたことがあります。IMG_0687.jpg
 製材所で背割りをするとホゾにのこぎりの溝が残ってしまい込栓も利きにくくなりますし、ホゾ穴から抜けやすくなってしまいます。

 最近は金具で補強するので問題はないそうですが、のこぎりの跡が入ったホゾを見るとあまり気持ちの良いものではありません。

 さて、写真は先日いただいてきた人工乾燥した柱材です。
 表面には割れは見られませんが断面を見ると何カ所も放射状に割れているのが分かります、この内部割れは高温乾燥した材料に見られる特徴だそうです。

 同じ割れでも木が乾燥していく時に自然に割れる乾燥割れと高温乾燥による内部割れでは随分違うようです。
 内部で割れていると表面の見た目は綺麗ですが木の接合部では力がかかる方向と割れ目の方向が一致するので要注意です。

 乾燥割れは施工後に割れることがほとんどですし内部割れのように放射状に割れることはありませんから接合部の強度低下は気にしなくても良いそうです。
 柱が土台などから抜けないようにホゾがあるわけですが、力がかかったときに抜ける前にポロッとホゾが取れてしまったら元も子もありません。

 そうならないように金具で補強しましょうという話なのですが、木が表に出ている木の家では金具が見えるのはよろしくありません。
 また、大工さんは木の接合部を強く美しくつなごうといろいろな仕口、接ぎ手を駆使しているのに木の内部が放射状に割れているのは具合が悪いです。

 最近は内部割れは良くないと言うことでセット乾燥など乾燥のやり方も工夫されているようです。
 いずれにせよ私たちが天然乾燥材の魅力を知って乾燥割れを理解すればそれで済む話だと思うのですが世の中そう甘くは無いようです。

調湿の違い

2011.02.17.00:01

 木には調湿性があるとはよく言われますが、木であれば何でも調湿するのでしょうか?
 調べてみることにしました。IMG_0691.jpg

 写真は大工さんにお願いしてもらってきた天然乾燥した柱(杉)、人工乾燥した柱(杉)、米松(芯去)いずれも4寸角、板は杉の赤身と源平、それと集成材です。

 最近のキッチン秤は高性能で0.1gまで測ることが出来ます。
 試しに重さが決まっている硬貨をそれぞれ10枚重ねて測ってみましたが全部ぴったりでした。
(1円1g、5円3.75g、10円4.5g、50円4g、100円4.8g、500円7g)

 調湿すると湿気を吸ったり放出したりします、すると重さも変わるはずですから重さの変化を調べることで調湿性を調べようとしています。
 2月6日から始めたばかりですがすでに軽くなっているものもあればほとんど変化がないものもあります。

 研究所など設備が整っていれば数日で結果が出るのかもしれませんが、我が家の実験棟は季節の変化と一体ですから時間がかかります。

 柱一本でどれだけの水を吸ったり吐いたりしているのか、天然乾燥と人工乾燥で調湿性は違うのか、集成材はどの程度調湿するのかなど結果が楽しみですがそれが分かるのはまだ先のことです。

寒い冬

2011.02.16.01:42

 今年の冬は寒い日が多いように感じます、豪雪のように何日も雪が降り続くことは無いのですが寒いので雪が溶けないうちに降った雪が積もっていきます。t_WS000194.jpg

 室内は床暖房をメインに寒く感じるときにはエアコンを補助暖房に使っています。
 本当は床暖房だけにしたいのですが灯油の消費量が増えてしまいますので一月に一度の給油で済ませようとしております。

 調べてみてもやっぱり去年のクリスマスから1月中は最高気温が平年を下回る日が多く寒かったことが分かります。 (富山県富山市)
 あれこれ調べて記録しているといろんなことが分かってきます。

 我が家では室温を20℃以上にするには床面の温度を23℃前後に保つ必要があるとか、床面の温度を上げすぎると床に敷いている布団が熱くなりすぎるなど細かいことが数字で見えるようになってきます。(床面23℃時、布団下は29℃ぐらい)

 リビングに置いてある温度計を見て家族が23℃になったからエアコンを止めてもいいよと声をかけたりするのも、室温が23℃になれば夜まで21℃ぐらいを保つことが分かっているからでしょうし、1月の寒い時期に床面を23℃にするためには温水の温度は38℃ぐらいが適当だということも分かってきます。

 文字で書くとなんだか面倒な感じですが、感覚ではなく測ることで人にも伝えやすくなるし家族も行動に結びつきやすくなっているようです。

 寒かった1月ですが寒さはすでに底打ちしていることも調べてみて分かりました、このあとは春に向けて暖かい日が多くなってくれたらいいと思います。

木の家の魅力

2011.02.13.10:06

 木の家は調湿性があって人や環境にも優しいとよく言われますが、生活していて調湿性や環境に優しいと感じることはほとんどありません。DSC_4239_convert.jpg

 測ってみると調湿していることが分かりますが普段の生活であらためて意識することは少ないし、サラサラの床は気持ちは良くても生活の中ではそれが当たり前になっています。

 杉の香りには様々な効能があることも分かってきましたが、私たち家族は慣れてしまっているので香りを感じることもありません。
 裸足の生活や調湿、香りなど感じにくい部分であっても健康には間違いなく良い影響を与えていると思いますし、木の家が我が国の気候風土に合った家であることも多くの方が認めていることだと思います。

 悪いことは目についても良いことは気がつきにくく木の家の魅力を住まい手として伝えることはなかなか難しいことです。
 そんな中で日常的に感じる魅力として家全体の色が揃っていることが挙げられます。
 同じ山の木を天然乾燥して家中に使っているので家全体の色合いが揃っています。

 新築時の初々しい色から少し落ち着いた色合いになっていますが家全体が同じように変化しているので違和感はありませんし、むしろ今の方が新築時よりも美しく感じます。

 住み始めて時間が経っても家全体の色が揃って美しいと言うことは日常の生活でも感じることが出来ます。
 新築時は綺麗でも時間が経つと艶も失って剥げてくるものと違って本物の木の家は時間が経ってもより美しくなっていきます。

 木の家が長い歴史と文化の中で受け入れられているのは”美しさを保つ”ことが大きな魅力となっているように感じています。
 これから家を建てようとしている方に時間が経ったらもっと美しくなると言っても分かりにくい話ですが、是非時間が経った本物の木の家を見学されることをお勧めします。

 私は築20年経った木の家を見せてもらったことがありますが今でもあの家が一番美しかったと思っています、見せてくれた林業家にこんな家が欲しいと言ったらあなたの家もやがてこうなるから20年待てと言われたのがとても印象に残っています。

工事監理

2011.02.12.00:12

 セメントに水と砂を混ぜるとモルタル、さらに砂利を混ぜるとコンクリート、コンクリートを鉄筋の中に流し込めば鉄筋コンクリートになります。
 素人の私たちは同じように見えますが全部違う材料で使い方も違います。t_RIMG0372.jpg

 コンクリートと言ってもセメントと水の割合も決まっていれば打設するまでの時間まで決まっている生ものみたいなものですし、コンクリートに鉄筋さえ入っていれば鉄筋コンクリートかと言えばそうでもなさそうです。

 もちろん図面には指定してあるのですが施工がどうなっているかは誰かに確認してもらわないといけません。
 我が家の場合はコンクリートを型枠に流し込んだあとのサンプルを圧縮試験機で検査していただきましたが、私がやってくれと言わなくても建築士が試験場まで行って確認してくれました。

 写真はコンクリートを流し込む直前の配筋の様子ですが棟梁からもコンクリートを流し込む前にたくさん写真を撮っておくようにとアドバイスをいただくくらい見事な配筋です。
 建築士は本来鉄筋コンクリートはコンクリートと鉄筋の良いところをミックスした材料なので普通にやればこうなると言いますが、私が普段見る木造の配筋とは随分違うように見えました。

 設計事務所では建築士が工事監理も行います、設計事務所というと設計ばかりに目が行きますが工事を監理してくれることも家を考えてくれることに劣らず重要な仕事です。

 何も知らない私が安心して工事を眺められたのは建築士が工事を監理してくれるからに他なりません。

設計者

2011.02.11.09:35

 私は自分に合った建築設計事務所を探して家造りを始めましたが、建築士がどんな仕事をしているのか今ひとつ掴みにくいところがありますし、どのように私たちの家を設計するのか興味深いところでもあります。

 建築士は依頼者から家造りの相談を受けることから始まります、そこから様々な要望や敷地や周囲の環境を見たり気象条件や接続する道路、眺望も情報として取り入れていきます。
 他にも家族構成や生活習慣、趣味、家に対する考え方なども重要な要素として取り入れていきます。

 住宅を専門に設計している建築士には作風があることが多いので独自の作風を基本として考え始めます。
 何時間も何日もずっと考えているとあるとき霧が晴れたようにスウッと一つの形が見えてくるそうです。
 設計事務所に何度か家造りの相談に行くと叩き台を作りますからそこから始めましょうと言うことになります。

 私たちには始まったばかりでも、建築士の頭の中ではこの叩き台を作る段階で相当な時間を費やして考えているので、叩き台が決まった段階で構造や窓の位置など建物としての主要な部分も決まっていることが多いように思います。
 叩き台が決まっても実際家が建つまではそこから長い打ち合わせが必要ですし、家族との話し合いもたくさん必要です。

 私は家造りの途中でそのことに気がついてなるべく最初の案から離れないように打ち合わせを進めていきました。
 建築士がずっと考えて答えを出してくれたのが現在の我が家であるわけですが、家を少し離れたところから見ても周りの風景に違和感なく溶け込んでいる様子にさすがだと感心します。

 建築士は図面を書くのが仕事だと思い込んでいましたが、設計者として考えたものを人に伝えるために図面を書くということを知りました。

 設計事務所で家造りをすると住み心地が違うと言いますが、私たちが想像もつかないところまできめ細かく考えられていることが住み心地に影響しているように感じていますし、建築士が考えてくれることにはお金を払う価値があると思っています。

天井の高さ

2011.02.09.11:08

 我が家は勾配天井なので天井板がありません、1階も2階の床を支えている床梁がそのまま見えています。tIMG_0680.jpg

 家を建てる時は平面の広がりについて注目されることはあっても高さについての話はあまり聞かないように思います。

 写真は1階の天井です、天井板がないので梁がそのまま見えています。
 この場合天井の高さはどこで測るかなのですが、一番高い板の面までは2.5㍍あります。

 一番大きい梁の下端で測ると2.2㍍ですから梁せい(梁の高さ)は30㌢ということになります。
 天井の高さについて高いか低いかと聞かれたら低く感じます。
 感じ悪いかと聞かれたら、感じは悪くありません。

 矛盾した答えに聞こえるかもしれませんがすぐ隣には高さ6㍍ある吹き抜けの空間があります、ずっと閉めていれば感じ方も違うかもしれませんが朝起きると引き戸は全開にしますので普段の生活で2.5㍍の天井が単独で目に入ることはありません。

 今の寒い時期であっても引き戸を全開に出来るのは床暖房のおかげなのですが天井の高さに違和感は全くありません。
 家族は床に座ったり布団を床に敷いて生活していますが、椅子やベッドの生活だったら感じ方も違うのかもしれません。

軒の出

2011.02.08.10:32

 我が家の軒は1㍍ぐらい出ています、軒の出が長いといろいろいいことがあります。bIMG_0671.jpg


 ・冬は太陽が低い位置を通るので部屋の中まで日差しが入る。
 ・夏は太陽が高い位置を通るので日差しが部屋に入りにくい。
 ・雨が外壁に当たりにくい。

 このほかにもう一ついいことがあります。
 写真は軒下に積もった雪です。

 今年はいつもの年よりも積雪が多かったのですがそれでも家の周りにはほとんど雪が積もりませんでした。
 雪が少し盛り上がっているので私が除雪したみたいですが、屋根から落ちてきた雪です。
 軒の出が長いので家から離れてところに屋根雪が落ちているわけです。
 これだけ空いていると鉢植えや除雪道具を置いておくのも重宝します。

 また、富山はこの時期晴れていることが少ないので日差しが部屋の中まで入ることは少ないのですが、それでも日差しが入り込むと窓際の床温度は25度ぐらいまで上がります。
 日差しがない時の床の温度が20度~23度ぐらいなので日差しが入ると室温も23度ぐらいまで上がります。(普段は20度ぐらい)

 晴れている日が多ければ灯油も節約できるのですが1月に日差しが入り込んだのは1日だけでした。
 軒が長いと建築面積に算入しないと行けないとか、施工が面倒だとかいろいろあるみたいですが軒の長い家は具合良いです。

山までつながる家

2011.02.07.00:07

 私は建築とも林業とも結びつきが薄い仕事をしています。
 そんな私がどうしてこうしたブログが書けるのかは自分でも不思議ですがいつの間にかこうなりました。

 建築設計事務所に家造りの相談に行ったときの話(1時間目の授業)は前に書きましたが、当時の私は木が割れる理屈も分かっていないし、天然乾燥の特徴と言われる前に天然乾燥と人工乾燥というものがあると言うことさえ知りませんでした。

 そこから始まって住み始めて5年ぐらい経ってあれこれ木の家の住み心地を書いているのですから自分でも驚いています。
 どうしてそうなったのか振り返ってみるとそこには常に建築士がいることに気がつきました。

 私が山に行きたいといっても単独で行けるはずもなく、建築士に連れて行ってもらわなければなりません。
 私が木の家を欲しいと思っても工務店に自分が望む家を説明するのは、建築設計事務所を探す以上に大変なことです。
 さらに、ほとんど何も知らない私に木の家を教えてしてくれる人がいないとせっかく建てた本物の木の家を上手に使えないかもしれません。

 住まい手と職人さんや山をつなげているのが建築士であることに随分後になって気がつきました。
 木の家はハウスメーカーや工務店でも可能かもしれませんが、山までつながる木の家となると間に両者を理解する建築士がいないとなかなか実現しないように感じています。

 ブログに書いていることは山までつながる木の家の住まい手だったら誰でも知ることが出来ます。
 長く住み続けるためには丈夫で長持ちする家を建てることは大切なことですが、住まい手が学び続けられる仕組みを織り込んでおくことも大事なことだと思います。

 家が建ったんだからもういいでしょ!ということもありますが、本物の木の家は建ってからの方がおもしろいです。

外壁と床

2011.02.06.15:23

 木の見積書を見ていて床と外壁の値段が違うことに気がつきました。

 同じ杉の赤身で長さも厚さも同じなのですが値段だけが違っています。
 パッと見ただけでは違いが分かりませんが、よく見ると手を加えた跡を見つけることが出来ます。(写真は源平の板)

 赤身は木の中心に近い部分から取れますが節が出やすい部分でもあります、生き節に混じって死に節の場合もあります。
 死に節はガサガサですから一枚ずつ床板を見て死に節を見つけては一カ所ずつ手直しをするそうです。

 外壁は穴が開いていなければ問題は無いので手間のかかる床板と外壁では値段が違うわけです。
 目立ちませんが、こんな細かいところまで手間がかかっています。
 住み始める前から補修の跡が見える家なんてとんでもないと思う方がいるかもしれません。
 また、床が補修の跡だらけというのも困ります。

 補修跡は探さなければ見つからない程度の数ですし、一度見つけてもしばらく経つとまた探さないと見つけられないほど目立ちません。
 写真に撮った床板には塗装はしてありませんが、ワックスをかけたように光っています。

 私は補修跡よりもこの色、艶の方がずっと魅力的だと思うし、何よりサラサラで裸足が気持ちいい床がとても気に入っています。
 杉の床板に補修跡を見つけたらそれは無垢の板である確かな証拠なのかもしれません。

ガルバリウムの屋根

2011.02.05.11:13

 我が家の屋根はガルバリウム鋼板の切妻です、瓦も選択が出来ましたがほとんど迷うことなく金属屋根を選びました。t_DSC_4440.jpg

 いろいろ理由はあるのですが決め手は屋根が美しく見えるからです。
 一般的な瓦屋根だと4寸勾配が多いと思いますが、我が家はもう少し勾配が緩やかです。

 わずかなことなのですが見え方は随分違います、金属屋根は雨音がするとか夏は暑いなどいろいろ言われていることも承知しています。
 建築士はそれらのことを知った上で屋根の作り方を工夫してくれています。

 真夏にロフトの天井に触っても熱くはないし、雨音がすると言っても何時間も豪雨が続くことは無く生活していて問題になる程度ではありません。

 今年は雪がたくさん積もりました、あちらこちらで屋根の雪下ろし作業を見かけることもあります。
 前に住んでいた家では屋根に1㍍も雪が積もると建具の建て付けが悪くなるのでそれをサインに雪下ろしをしていましたが、今の家では1㍍ぐらいの積雪では建付が悪くなることはありません。

 金属屋根は屋根が軽くなるので地震には有利だとか良いこともいろいろありますが、私は力強く見える少し勾配が緩やかな切り妻屋根が好きです。

源平の板

2011.02.04.10:54

 木の外側の白い部分を白太、腐りにくい成分がたくさん詰まっている内側を赤身と言います。
 白く見えるとか赤く見えるからそう言われるのですが、板にすると白い部分と赤い部分が混じった板が出来ます。
 赤と白が混じっているので源平と言うそうです。(源氏が白い旗、平家が赤い旗を掲げて戦った)IMG_0630.jpg

 さてこの源平の板ですが新築間もない頃は色の違いはくっきりしています。
 我が家は勾配天井なので野路板がそのまま見えますし、2階の床も源平の板を張っていますから最初の頃は色の違いははっきり分かりました。

 写真は住み始めて5年ぐらいの床ですが、色の違いは目立たなくなってきました。
 赤身の板は腐りにくい成分がたくさん詰まっている部分なので外壁や水を使う場所には無くてはならない板ですが、少しお値段が高くなります。

 新築直後の家だけを見ていると色目が揃っている赤身の床が良さそうに見えますが、源平の床でも時間が経てば色の違いは無くなってきます。
 今は色の違いがすこし分かりますがそのうち見分けがつかなくなるんだろうと思っています。

 無垢の床は高い!からツキ板や印刷の床にする前に無垢の床にも無節もあれば節有もあるし節の大きさの違いでも値段が違います。
 さらに赤身だけとか源平とか選べる選択肢は結構多く、値段を比べてみると無節は別にして他は建材の床とさほど変わらないことが多いのです。

 源平の床を選んでも新築直後は源平ですが時間が経つと赤身の床との違いが分かりにくくなっていきます。
 新しいうちは綺麗だけど時間が経ったらあせてくるのが普通ですが、天然乾燥した杉の源平床は時間が経った方が綺麗に見えます。

揺れる家

2011.02.02.01:16

 前に生活していた家は強い風が吹くと家が揺れることがありました。
 今の家は強い風が吹いても揺れることはありません。

 私は揺れない方が絶対いいと思っていたのですが、揺れない家には別の側面があることを知りました。
 揺れない家とはつまり堅い家を指します、堅い家は大きな地震にも耐えられるかもしれませんが代わりに固定していない家具が大きく、しかも早く動きます。

 柔らかい家は強い風で揺れることもありますが、代わりに強い地震の揺れも吸収して堅い家ほど家具が動かないそうです。(地震で倒れないことが前提)

 私たちは地震に強い家というだけで安心してしまいますが、家は大丈夫でも家具によって怪我をしてしまったのでは意味がありません。
 地震に強い家であっても家の特徴を知ってそれに備えることは大切だと思います。

メンテナンス

2011.02.01.01:20

 我が家の外壁は杉の板張りです、赤身の板なので塗装をしなくても耐久性は高いのですが、色を塗りました。
 本当は塗装しなくても数十年は大丈夫なのですがデザインのこともあって色を塗りました。
 新築の1年後に自分で外壁を塗ってみたことがあります、素人の私でもはしごがあれば一人で外壁を塗ることが出来ました。
 床下にも潜ってみたことがありますが、床下は膝を立てて移動できるほどの高さがあってはじめて床下に入った私でも一回りすることが出来ました。

 木の家はメンテナンスが必要なので面倒だと思っている方は多いと思います。
 メンテナンスが必要な木の家はメンテナンスが出来るように作られているし、必要ない家には手入れという考えも必要無いのかもしれませんが、問題が発生したときに手の施しようが無いというのはちょっと困ります。

 我が家でははじめから私でも外壁のメンテナンスが出来るような高さだったり、床下でもメンテナンスが出来るようにしてありました。
 それじゃメンテナンスしましょうと思い立っても外壁は塗装しなくても数十年は大丈夫な材料で作ってあるし、床下に入ると言っても排水パイプが詰まったときぐらいしか思いつきません。

 設計事務所で設計した家は住心地が違うと言われますが、こうした地味な部分にも知恵と工夫が活かされていることが住心地に影響していると感じています。
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