玄関タイル

2011.05.28.08:43

 玄関には玄昌石を貼ろうとずっと思っていました。
 玄関ポーチまで玄昌石を貼った家を見つけてはうらやましく思っていました。2011_05_23_003333.jpg

 ところが我が家の玄関は天然石ではなくて焼結タイルを貼っています。
 理由は凍結融解の問題を克服できなかったからです。

 富山などの寒冷地では冬に凍結するときがあります、天然石はわずかではありますが水を吸いますのでそれが凍ることで膨張しやがて解凍してまた戻ることを繰り返すうちに下地から剥がれてしまうことがあります。

 実際に玄関周りに貼られていた天然石が剥がれている場面を見ることもあります。

 左官屋さんに聞くと玄昌石は元々水を吸いにくい石だけどそれでも頻繁に水が当たる部分だと凍結融解によって剥がれることは珍しくなく、撥水処理することも出来るが風合いが損なわれてしまうこと、焼結タイルは天然石よりも剥がれにくいけど、どっちにしても水が下地材までしみこまないように施工することが大切だと話してくれました。

 剥がれたら貼りなおせばいいかもしれませんが、1枚でも剥がれると連鎖的に剥がれていくし積雪のある富山のような地域では外に天然石を貼るのは不利なのかもしれません。

新築中の家

2011.05.26.22:33

 私は時々建築士が設計した家を見せてもらいに行きます。
 我が家以外の新築現場を見に行って何がおもしろいのかと言われそうですが、これが大変おもしろいのです。

 間取りや設備などは人それぞれですから全部違いますが、工事が進むと隠れてしまう構造部分には共通することが多く自分の時には見逃した家造りの勘所を見ることが出来ます。

 耐力壁の作り方や仕上がってしまえば二度と見ることが出来ない部分に建築士のこだわりと工夫がたくさん詰まっています。
 以前現場を見学しながら建築士が壁倍率の話をしてくれました。

 耐力壁を叩きながらこの壁はもっと強くすることも出来るけど強い壁よりもそこそこ強度のある壁を家の中にバランスよく配置することの方が大事であること。
 壁に強度があっても力を受ける柱が簡単に抜けてしまっては意味がないし、さらにしっかり基礎を造っておかないと地面に力が流れていかないと話してくれたのをよく覚えています。

 壁倍率○○倍の強い壁!というテレビCMを見ることもありますが、壁だけが強くしても不十分で力を受ける受材や基礎も丈夫に造ってはじめて耐力壁と見なせるそうです。

 こんな話、自分の家の時に聞かされていても舞い上がっていて上の空だったかもしれませんが家を建てた後に新築現場を見ていると冷静に見ることが出来るし、我が家も同じように造られていることがあらためてうれしくなってきます。

 設計事務所では完成見学会や構造見学会を企画してくれるところがあります。
 人気は圧倒的に完成見学会なのですがこれから家を建てようと考えている方には是非構造見学会への参加をお勧めします。

 理由は参加人数が少ないので建築士からいろいろな話が聞けるからです。
 構造見学会に参加した方のほとんどは完成見学会にも参加しているみたいですしせっかく足を運ぶのであれば設計した建築士の話をたくさん聞けた方が良いと思います。

 そうそう、構造見学会に参加するときはスリッパではなく内履きを持参した方がいいかもしれません。
 現場にはいろいろなものが置いてありますので内履きの方が歩きやすいし、内履き持参の心意気を感じて建築士が特別な話をしてくれるかもしれません・・・

外壁

2011.05.19.22:34

 我が家の外壁は板張りですが時々どうして板を使ったのか尋ねられることがあります。
 木は水に弱いし腐りやすいのにわざわざ雨風に当たる外壁に板を使わなくても良かったのでは無いかということのようです。t_IMG_3614_1.jpg

 確かに長く放置してある木の板にちょっと力をかけるとすぐに折れてしまうほどボロボロになっていることもあります。
 木の板は風雨にさらされて新築後二、三年でシルバーグレーに変色してしまいます。

 それだけ見ると木の板で外壁はちょっと・・・と言うことになると思いますが、使い方を知れば木の板は優秀な外壁材だと言うことも分かってきます。

 板は立てて使えば水をかぶってもすぐに乾いてしまいます、デッキのように板を敷くと水切れが悪いので同じ板を使っても立てて使う外壁の方が長く持つと言われています。

 また、シルバーグレーに変色しますが、表面をカンナで削ってみるとほんのわずかだけ変色しているだけで中身は変色していないことから紫外線などから身を守るための保護膜として働いているようにも思えます。

 木の板を外壁として使う場合には赤身だけの板を使うことが大切です。
 大工さんは白太混じりの板を外壁に使うと白太の部分が溶けていくという表現をしていましたが木は水に弱く腐りやすい白太部分と耐久性に優れた赤身の部分があるので外壁には耐久性に優れた赤身だけの板を使用することになります。

 白太混じりの板でも防腐剤入りの塗装を施せば大丈夫という話も聞こえてきそうですが、赤身の板が高い!から白太混じりの板を使って塗装をすれば安いかと言えばそうでもないでしょうし、ほとんど金額が変わらなければ本質的に風雨に強い赤身の板のほうが良さそうに思います。

 もう一つ、外壁に板をつかうと都合の良いことがあります。
 耐久性に優れた赤身であっても部分的に傷むこともあります。

 木の板はロングセラーなので五〇年経っても手に入りますし、新しく張り替えても数年で周りの板と見分けがつかなくなります、痛んだところに手入れが出来ることは木の板の大きな特徴だと思います。

こもれびの床

2011.05.06.10:11

 杉床が汚れたら水拭きが良さそうだと前回書きましたが、熱圧加工された杉床(商品名:こもれび)を水拭きするときは注意が必要です。IMG_0864.jpg

 杉板に熱圧加工すると表面から20個ぐらいの細胞がつぶれます、密度が高くなることで光沢が出るとか手垢が付きにくくなるなど優れた面があります、つぶれると言っても組織を破壊してつぶすのではなく押し縮めているだけなので水を垂らすと元に戻ろうと少し膨れます。

 元々ほんのわずかつぶれているだけなので膨れると言っても足に引っかかるほど膨れあがるわけではありませんが、膨れた部分は見れば分かります。

 建築士は床材を決める際に熱圧加工材と加工しない床の両方の話をしてくれた上で私はこもれびの床を選びました。

 5年以上生活している我が家ではキッチンや洗面室の床には水をこぼした跡があちらこちらに付いていますが新しい時だったら目立ちますが、飴色になってきた床には水の跡は気になりません。
 それよりも床全体が新築時よりも艶が深まっているのでそちらの方に魅力を感じます。

 知人が艶が出てる床を触りながら何を塗ってるの?って尋ねてきました。
 私が何もしてないと答えるとそんな筈はないと言うので時間をかけて説明することもありました。

 捉え方は人それぞれですが熱圧加工された杉床は水をこぼしたときに膨れると言うことさえ知っていれば汚れもつきにくいし何より艶が出て色調が深まるのが大きな魅力だと思います。

 膨れると言っても水をこぼした瞬間に膨れるわけじゃないのですぐに拭き取れば問題ありません。

アルカリ性の洗剤

2011.05.05.20:56

 天然乾燥された木をアルカリ性の洗剤で拭くと紫色になると何度か書いていますが洗剤には中性もあれば酸性のものもあります。 なぜアルカリ性洗剤だけ取り上げるのかという話です。
IMG_0857.jpg
 汚れの基本は3つ
 ・ホコリ汚れ 中性
 ・油汚れ   酸性
 ・水垢汚れ  アルカリ性

 基本は単純ですが時間が経つと複合的に混ざり合って複雑な汚れに変化してしまうので汚れは早めに取りましょうと言われています。
 水垢や石鹸かすなどアルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使うなど、汚れを取るためには汚れと反対の性質の洗剤を使います。

 床には中性か酸性の汚れがつくことが多いので中性かアルカリ性の洗剤を使うことが多くなります。
 さらに油汚れにはアルカリ性の洗剤が有効だと言うことをご存じの方も多いことから大切な杉床に汚れがついたらアルカリ性の洗剤を使おうという場面が増えることになります。

 杉床にアルカリ性の洗剤を使っただけでは紫色にならないかもしれません。
 もう一つ大切なのは床材が天然乾燥されていることがあげられます。
 丁寧に書くと天然乾燥された杉床をアルカリ性の洗剤で拭くと紫色になると言うことになります。

 前にも書きましたが天然乾燥した材料には木を腐りにくくする成分など多くの天然成分が残っています、こうした成分は高い温度で揮発や別のものに変質してしまいます。

 私も最初に紫色になった床を見たときは驚きましたが、紫色になってもほっとけば一月もしないうちに跡形もなく消えてしまいます。
 慌てて漂白剤などを使うと漂白した部分がずっと残ってしまいます。

 写真はアルカリ性と酸性の洗剤を使い分けた板です アルカリ性の洗剤を使った部分は色が付いていることが分かると思います。
 今回5年ぶりに板をアルカリ性の洗剤で拭いてみたのですが一緒に写っている現在の床板とあまり色が変わりません。

 新しい板に色が付くと大変目立ちますが今だったら当時ほど目立たないのかもしれません。
 酸性の洗剤で拭いた部分には色の変化は見られませんでしたが酸っぱい臭いが残るのでやっぱり固く絞った水拭きが良さそうです。

裸足の生活

2011.05.03.22:32

 杉床は裸足が気持ちいいと何度か書いておりますが、スリッパで生活している方も多いと思います。
 床材を選ぶ時にそれぞれの特徴が分かっていれば比べやすいのですが、裸足が気持ち良いという感覚的なところを伝えるのは難しいところがあります。

 また、裸足が気持ちよい反面傷が付きやすいとか汚れやすいなどといったことも併せ持っているので見た目で綺麗な塗装してある建材の床に人気が出やすいのも理解できます。
 杉の床は気持ちいいけど床が傷だらけだったり真っ黒に汚れていたのでは困ります。

 我が家は住み始めてから5年以上経ちますが、階段や脱衣室など何度も同じところを踏む場所は少し汚れていますがそのほかの部分は新築時と比べると色は落ち着いてきた程度で汚れとして目立つところはありません。

 また、固く絞った雑巾で汚れたところを拭くとこれが意外に取れるんです、キッチンみたいに綺麗さっぱり汚れが取れるわけではありませんが汚れが目立ったら雑巾で拭けば杉の床でも汚れはある程度は落とせます。

 でも重曹などアルカリ性の洗剤を使って床を拭くのはやめましょう。(紫色の床

 夏は裸足が気持ちよくても冬は靴下ぐらい履いても良さそうですが、真冬でも裸足で生活しています。
 床暖房のおかげもあるのですが、杉の柔らかい特徴が熱も伝えにくくしています。

 広葉樹の床は堅く傷も付きにくいと言われますが、裸足では冷たく感じるのでスリッパが欲しくなります。
 裸足が気持ちいいのは冷たくない床でさらにツルツルじゃない床がいいみたいです。

 ウレタン塗装をすると表面はツルツルになりますが歩くと床から伝わる刺激がほとんどありません。
 熱圧加工された杉床には”うずくり”と言って表面に細かい凹凸が出来ます。
 この細かい凹凸が足の裏をほどよく刺激してくれるし、足に馴染むので滑りにくくなります。

 無垢の床は米ぬかで磨かないとダメだとか、固く絞った雑巾で掃除しないといけないとか手入れが大変そうです。
 米ぬか入りのワックスもあるのですが引き渡し直前に塗って後はほったらかし状態です。
 日常の掃除はクイックル・ワイパーだけで掃除機は床の隙間に入り込んだゴミを取るために時々使う程度です。
 不思議なことにそれでもだんだん床に艶が出てきます、裸足で生活しているので体の脂で磨いているのかもしれません。

 裸足で生活したりそのまま床に寝転んだりする様子は一般的なフローリングよりも畳に近いのかもしれません。
ブログ内検索
最新記事
カテゴリ
リンク
タイトル一覧

全記事タイトルの一覧

月別アーカイブ
2010.12~
メール送信

名前:
メールアドレス:
件名:
本文: