調湿する家

2011.06.17.02:37

 木の家の特徴して調湿性が高いことがあげられます。
 さて、この調湿性とはどのようなことを言うのでしょう。

 湿気を吸ったり吐いたりするのは分かりますが生活していてそれがどのような効果をもたらすのかを説明しているものに出会うことが少ないように思います。

 何年も室内の温度や湿度を測っていると調湿性の高い室内では湿度の変化が屋外よりも緩やかであることが分かります。
 ある程度気温が高いときに雨が降ると一気に外の湿度は高くなりますし、梅雨のように雨が降り続くときも外の湿度は90%以上になることも珍しくありません。

 室内も春から夏に向かって湿度は上がっていきますが、屋外の湿度が激しく変化していても室内の変化は小さく少しずつ上昇していきます。
 いつかは木が吸い込める湿気の上限に達するのでしょうけど、我が家では乾いた冬から夏の終わりぐらいまでだったら何とか吸い続けられる範囲の中に収まっているようです。

 数字で言うと外が70%以上の湿度であっても室内はそれよりも10%ぐらい低い状態が夏の終わり頃まで続きます。(室内が70%以上の湿度になることはほとんどありません)
 暑いところから3度低い部屋に入るとひんやりすると思います、湿度も10%ぐらい低い場所に入ると温度が同じでも感じ方は違ってきます。

 生活しているわけですから出入りもするし窓を開けることもありますが、湿気を吸い続けているので外よりも湿度が低い状態になります。
 30度を超えた室内に入ると涼しくはありませんが、体から気化熱を奪いながら汗が乾いていくのでムッとした感じがしません。

 調湿性が低い部屋で扇風機を使うと生暖かい風が当たるだけで気持ちよくはありませんが、湿気を吸い続けている部屋で扇風機を使うと体に当たる風が気持ちよく感じるのも調湿性が高い家の特徴かもしれません。

 そうはいっても室内が34度になるといくら湿度が低くても暑いし、扇風機も役に立ちません。

エアコン

2011.06.14.11:55

 我が家の一階は建具を開けると35帖くらいの空間になります。
 新築時にはエアコンが無かったのですが年寄りもいるので4年経ってようやく設置しました。

 日中は建具を全開にしていますのでエアコン屋さんはこれだけの空間で吹き抜けまであったら冷えないよと何度も心配してくれましたが一階には18帖用(5.6KW)のエアコンが1台しかありません。
 能力の2倍もある部屋なんてエアコンが効くのかと不安に思うかもしれませんが、エアコンをつけても建具は開けたままで生活しています。

 去年のデータを調べてみるとエアコンを使ったのは20日程度で午後3時頃の室温データはエアコンを使っていても30度以上ありました。
 私は親と同居しているので日中誰か家にいますので暑ければ毎日でもエアコンを使うはずなのですが室温が33度を超えないとエアコンを使っていないようです。

 これだけ聞くと随分我慢しているように見えるかもしれませんが、木の家の室内では32度ぐらいだったら平気です。
 32度が涼しいわけではないので扇風機を使うこともありますが風があればうっすらかいている汗が蒸発する際に奪っていく気化熱で不快に思うことなく過ごすことが出来ます。

 また、南側に大きな窓がありますが軒が1メートルぐらい出ていますので夏の日差しが部屋まで入り込むこともありませんし、西日に至っては遮熱ガラスと障子が効果的に日差しを遮ってくれています。

 さらにロフトの高さにある小さな窓も夏はずっと開けています、一夏開けていると室内側の網戸がホコリで随分汚れることから結構な風量が室内から外に流れて行っているようです。
 雨が入ってこないのかと言われそうですが”けらば”も1メートルぐらい出ているのでよほど強い風雨じゃなかったら小窓は閉めません。

 木の家では湿度が外よりも下がる傾向があります、日差しを室内に入れずに風を室内に通せば32度の室温ではエアコンは必要ありません。
 そうはいってもさすがに室温が34度を超えると暑いのでエアコンをつけるという具合です。

 エアコンの設定温度は30度ですが、窓を閉め切って風のない状態の30度よりも風が室内に通っている32度の方が過ごしやすいのでエアコンを使う日数が少なくなるし、使っている時間も短くなります。

 本物の木の家は健康によいと言われますが、シックハウス問題の他に夏は涼しく生活するよりも適度に汗をかいて暑さを感じながら不快に感じない範囲で過ごすことが健康に役立っているのかもしれません。

季節の変わり目

2011.06.05.02:36

 6月に入って湿度が高くなってきたことを実感する日も多くなってきました。
 室内における相対湿度もジリジリと高くなってきています。

 今年の2月に大工さんのところから木の切れ端をもらってきた話をしました。(調湿の違い
 2月から測りはじめた切れ端ですが5月下旬までは乾いて最も軽い状態が4ヶ月ほど続いていましたが、湿度が高い日が数日続いたとたんに重さが増えてきました。

 増えると言っても数グラム程度ですからたいしたことは無いのですが、木の家の中で実験しているので切れ端が重くなり始めた言うことは家全体が湿気を吸いはじめたと言うことになります。

 どうやら我が家の天然エアコンは冬の加湿モードから夏の除湿モードへと変換したもようです。

 湿ったものに風を当てると表面から気化熱が奪われて温度が低くなると言われます。
 富山でもやっと窓を開けても寒くなくなってきましたので室内に風を入れる前の柱の温度と風を室内に通してから柱の温度がどうなるかも調べてみたいと思っています。

 もし柱の温度が下がっていれば天井も床も木なので家全体が自ら吸い込んだ水蒸気に風が当たって気化することで室内全体の温度が下がるかもしれません。

 本格的な暑い夏はまだ先ですが梅雨の時期の木の家の振る舞いにはとても興味があります。

 住み始めて6年目を迎えて未だにいろいろ実験をしておりますが、測ってみると見えてきたり気がついたりすることは結構ありますので室内に温度計や湿度計をおいてゆっくりした季節の変わり目を感じるのも悪くないと思います。
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