柱の割れ目

2011.08.11.00:21

 我が家の柱や梁には背割り加工がしてありませんから乾燥割れが入っています。
 どうして柱が割れるのかについては以前書きましたが、今回は割れ目について別の見方で書いてみます。

 先日見せてもらった柱に乾燥割れが入っていたのですが、この割れ目が斜めに入っていたので林業家にどうして斜めに乾燥割れが入るのか尋ねてみました。

 木は畑のような平坦地に生えているわけではなく山の斜面に何十年も立っています。
 すると木が倒れないように抵抗する力が一方向に偏ることになります。

 柱にするときは丸太を立方体に製材するわけですが30メートルもある木が倒れないように湾曲していることが多く見た目に真っ直ぐでも乾燥割れの時点で真っ直ぐに割れないことも多いそうです。

 でも我が家の柱は全部真っ直ぐに割れているけど・・・って言ったら
 そういう木を選んでるからって答えてくれました。

 斜めに割れるような木は梁として使うことが多いそうです。
 確かに柱は真っ直ぐに割れていますが、梁は湾曲して割れていますしアーチが上を向くように使われています。

 大黒柱として使える真っ直ぐな木となると2,000本伐採して10本あるかないかぐらいだそうです。
 割合は0.5%以下・・・。

 こんな話を聞いて我が家の大黒柱に一直線に入っている割れ目を見ると別の意味で割れ目が気になります。

 天然乾燥された柱や梁は大きな割れ目があってもそんなことはどうでもよく思えるほど色艶が美しいと何度か書いていますが、天然乾燥材に真っ直ぐ入っている割れ目そのものに林業家のプロの選別が見えていることがうれしく思います。

木の家の中の試験体

2011.08.10.23:20

 2月に大工さんから天然乾燥や人工乾燥した杉の柱や米松などの切れ端をもらってきて家の中でどのくらい湿気を吸い込むのかずっと測っていましたが、今回の実験は失敗でした。

 というのは雨のかからない屋外においてあった切れ端を家の中に入れて一ヶ月もすると乾いて軽くなります、それから梅雨に入る頃までずっと軽い状態が続いていましたが梅雨の時期に少しだけ重くなったのでようやく湿気を吸い込みはじめたと思っていました。

 ところがそれから重さがほとんど変わりません。
 屋外の湿度は90%を超える日もあるのに試験体の重さはほとんど変化しないのです。

 おかしいと思いながらよく考えてみると重大なミスをしていることに気がつきました。

 試験体によって(杉の天然乾燥、人工乾燥、赤身、源平、米松)どのくらい湿気を吸い込むのか調べるのであれば雨の当たらない屋外か人工的に作られた環境で調べないといけないのに調湿されている木の家の中に試験体を置いていたのがいけなかったようです。

 半年以上もかかってようやく気がついた次第ですが、別の発見もありました。
 湿気に影響を受けるものであっても調湿する木の家の中に置いておけばそれほど湿気の影響を受けないと言うことです。

 そういえば座布団や布団は梅雨の時期でもジメジメしないでサラサラですし、洗濯物も家の中でよく乾きます。
 着物や掛け軸などは木の箱の中に入れておくのが良いと聞きますが、人間も木の箱(木の家)で生活すれば湿気の影響を和らげてくれるようにも思います。

 ただし、木の家であれば何でも良いわけではなく使う量と使い方が問題になります、床だけとか腰板だけという使い方よりも多くの木を表に出して使う方が調湿の効果は高くなると思いますし、最初から見えるのが分かっていれば作り方も違ってくると思います。

 天然乾燥材は周囲の湿度に応じて重さが変化します、調湿すると言うことは割れ目が開いたり床に隙間が空くことになります。
 過度に乾燥が進んだ人工乾燥材は周囲の湿度変化にあまり反応しなくなるので床に隙間が空くこともありません。
 住宅を提供する側としては動かないわけですから都合が良さそうですが、住まい手からすると見方も変わってくるのかもしれません。
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