温度変化

2012.01.29.12:40

 1月下旬は一年で最も寒くなる時期なので外気温と室温の関係を調べてみました。
 1月15日に測定を始めて1月28日までの2週間ほどのデータがあります。
2週間データ
 1階リビング(35帖程度)は床暖房とエアコンを併用していますが、2階の子供部屋は床暖房だけで普段は引き戸は閉まっています。

 2週間グラフでは外気温は変化が大きいことや室内の温度差が2,3℃程度だと分かりますが、時間ごとの変化を詳しく見るために3日間のデータもグラフにしてみました。

 外気温は氷点下の時間もあるし、日中に8℃程度になることもあり一日の中で温度が変化していることが分かります。
3日間データ
 屋内は床暖房だけの子供部屋では一日の温度変化は2℃程度であり、リビングではエアコンを使い始める朝に温度が上昇してエアコンを止めてから翌朝エアコンを使い始めるまでゆっくりと温度が下がっていく様子が分かります。

 床暖房の温水温度は35℃で床面は22~23℃ぐらいになります。
 この床温度だと室内は19℃ぐらいになることが分かりますし、一日中エアコンを使わなくても室温が23℃程度になればエアコンを止めても翌朝までリビングは20℃を下回ることはほとんどありません。

 データは1時間ごとの温度を1年間にわたって取ることが出来るので年間の温度変化も分かるようになると思います。
 これまでは日常の生活の中で温度計を見たときの温度を記録する程度だったのですが、こうして3カ所の1時間ごとのデータをグラフにしてみると結構おもしろいです。

 こうしたデータはこれから家を建てようとする方の参考になったり、木の家のイメージアップに貢献できればうれしいです。

輻射熱

2012.01.25.11:14

 熱の伝わり方には伝導・対流・放射の3つがあります。

 伝導は熱源から近いところから順に熱が伝わっていきます。
 対流は温度差によって起こる水や空気などの動きによって熱も移動します。
 放射は周囲よりも温度の高いものから出た熱が直接届きます。

 放射と言われても分かりにくいです。
 太陽の熱は宇宙空間を通って地球まで届いていますが、伝わり方は伝導でも対流でもありません。
 空気もない宇宙空間を長い距離であっても熱が届いています。

 放射は透明なものを通り抜けたり、真っ直ぐ進んでものに当たると反射や吸収されるといった性質があるので熱と言うより光をイメージした方がわかりやすいかもしれません。

 床暖房や薪ストーブは輻射熱暖房なので放射エネルギーが人や柱、梁、家具などに当たって暖まります。
 暖まったものに触れている空気が伝導や対流によって室内が暖まります、空気よりも先に壁や柱が暖まっているので吹き抜けがあっても高低差による温度差が小さいわけです。

 暖まるまで時間はかかりますが、一旦暖まってしまえば部屋中が同じ温度ですし暖かい風というものがありません。
 また臭いもありませんから心地よい室内になります。
 さらに、輻射熱暖房の特徴として暖房していることを感じさせないというものもあります。

 輻射熱暖房は日だまりのようなとか室内が同じ温度だとか言われても体験するまではなかなか理解しにくいかもしれませんが、一度輻射熱暖房で生活するとエアコンや石油ファンヒーターなどの暖房に違和感を感じる方は多いと思います。

 もう一つ、輻射熱暖房が効果的に機能するには熱が逃げにくい家であることも大事なことだと思います。
 室内が暖まるのに時間がわけですから、冷めやすい家だと暖まるのに時間と燃料が余計にかかります。

 富山は断熱性能の地域区分ではⅣ地域ですが、我が家はさらに厳しいⅢ地域のQ値も下回る断熱性能があるので床暖房だけで十分暖を採ることが出来ます。

絶対湿度とインフルエンザ

2012.01.22.12:14

 絶対湿度は1立米に何gの水蒸気があるかを示し単位はg/㎥で表します。
 相対湿度の単位は%です。

 毎年季節性インフルエンザが流行しますがインフルエンザの流行と絶対湿度にはつながりがあるとされています。(仙台市の庄司医師の研究)
乾湿計
 地域によって異なるようですが、絶対湿度が11g以下になると流行しはじめ、7g以下になると感染が拡大する傾向があるそうです。

 最近この話を聞いて昨年記録していた冬の絶対湿度を見直してみました。
 家の中は測定期間中(1月~4月)に最低値でもある8.7gが2回出現していましたが、期間を通しておおむね10g程度を保っていました。

 床暖房なので石油ストーブなどによる水蒸気の放出はありませんが洗濯物や生活している中で放出される水蒸気だけでちょうど良い水蒸気量が保てることが分かりました。
 木は水蒸気を吸いますが過度に吸いすぎないおかげで木の家で普通に生活しているだけでインフルエンザ・ウィルスがとどまりにくい環境になっているようです。

 1立米に10gの水蒸気がある環境を相対湿度で表現すると室温によって数字が変わります、室温が20℃であれば58%ですが室温が15℃だと79%になってしまいます。
 7gで計算すると20℃の場合相対湿度は40%、15℃の場合は55%になります。

 気がつけば冬は室温20℃付近で湿度50%前後が快適と言われていることそのままなのですが我が家では特別なことをしなくても快適環境になっていることがうれしいです。

 記録していた絶対湿度がこんな形で役に立つとは思いませんでしたが、いろいろ調べてみると本物の木を適材適所で使うことで私たち家族に様々な恩恵があることもだんだん分かってきました。

 今回はインフルエンザと絶対湿度の話でしたが、木の家の魅力は癒しや調湿性などよく言われること以外にもまだまだあるような気がします。

放射温度計

2012.01.21.22:18

 放射温度計は機器を対象物に向けるだけで表面温度が測れる便利な温度計です。
 値段も1万円前後とお手頃ですが、測定するときに注意することがあります。

 放射温度計に表示される温度は本当に測りたい対象物の温度であるのか、また正しい温度を表示しているのか注意が必要です。放射温度計
 測りたい対象物とは窓と壁の間の柱を測ろうとしているのに冷たい窓枠と暖かい壁と柱の平均温度が表示されていたり、天井の温度を測るつもりが照明から発せられる熱も平均化されて表示されるなどといったことが起こります。

 放射温度計にはD:S値と言うのがあって対象物までの距離に応じてどの範囲の温度が測定できるのかが決まっています。

 天井までの距離が長ければ測定される範囲も広くなりますから測定範囲の中に照明があると平均化されて表示されてしまうわけです。

 次に正しい温度とは放射温度計は物体から放射される赤外線や可視光線の強度を測定して、物体の温度を測定する温度計なので測定物固有の放射率によって表示される温度が変わってしまいます。

 低価格の放射温度計は放射率が0.95に固定されているものが多いのですが、放射率を変えられる機器の方が正しい温度を表示させやすくなります。

 私がガルバリウム鋼板の屋根の温度を測ったとき、放射率0.95のままで測ったときは40度ぐらいの温度を表示しましたが、夏の炎天下の屋根が40度というのはどう見てもおかしいので接触温度計で測ったら70度ぐらいありました。
 つまりガルバリウム鋼板の放射率は0.95では無いと言うことですが、肝心の放射率が分かりません。

 そこで登場するのが黒体テープです。
 黒体テープは一見すると梱包テープのように見えますが100円ショップで売ってる梱包テープぐらいの量で5,000円以上します。

 どこが違うかというと黒体テープは放射率0.95なので放射率の分からないものに貼り付ければ放射率0.95として測定が出来ます。
 先ほどのガルバリウム鋼板に黒体テープを貼り付けて測ったところ接触温度計の値と同じになりました。

 便利な黒体テープですが高価なので使い捨てにするにはもったいなく何度も張り替えて使っています。
 使い方としては家中の放射率が分からないものに黒体テープを貼って温度を測定し、テープを剥がして放射率を変えながら先ほど調べた温度と同じになるような放射率を見つける方法があります。

 やってみると家の中では金属やガラス以外のものであれば放射率0.95のままで十分だと言うことが分かりました。

灯油の消費量

2012.01.20.20:38


 我が家では11月から翌年4月まで床暖房を入れっぱなしで生活しています。(富山県富山市、延床面積159m^2)
 入居後継続して灯油の消費量を記録していますが、1月から2月にかけて気温が下がりますので灯油の消費量もこの時期が最も多くなります。

 一日あたりにすると17Lぐらいになります。
 この日量17Lが多いか少ないかという話です。

 ストーブや石油ファンヒータを使う場合、各部屋に1台ずつ置きますから、リビングと子供部屋など3台ぐらいは置くことになります。
 燃料タンクは小さいもので3L、普通は5L容量が多く使われているので給油回数を数えればだいたいの消費量が分かります。

 日中に家族が家にいる場合とそうでない場合では随分違うと思いますが、日中も家にいる場合日量10Lを超えることは珍しくありません。
 部屋は暖かくなりますが、廊下やトイレは寒いままです。

 1,2階とも床暖房が設置してある我が家の場合、厳冬期で日量17L消費しますが、廊下、トイレ、脱衣室もほとんど室内と同じ温度で生活しています。

 私は灯油消費量を減らすことばかり考えてきましたが、家中暖房しても17Lで済んでいると考えることも出来そうです。
 これまでは家中の床暖房を半年近くも運転させているわけですから石油ファンヒータよりも床暖房の方が大幅に灯油消費量が大きいと思っていました。

 ところが実際見聞きしてみると石油ファンヒータも台数が増えれば目立ちにくいけど結構灯油を消費していることが分かってきました。

 家中同じ温度の快適さと、部屋ごとに暖める暖房のどちらが住まい手に合っているのか、また床暖房にしても灯油ボイラーの他にも熱源はありますしどの組み合わせが適当か迷うところですが、暖房を選ぶ際には燃料費用など経済的なことだけじゃなく生活様式や快適さとのバランスも考えながら決めるのが良いと思います。

 私の場合は建築士に灯油ボイラーを熱源とする床暖房の話をするし、薪ストーブをお使いの方やヒートポンプ方式、さらに日中誰も家にいない方の話など様々な組み合わせでの情報が建築士に集まっています。
 こうした情報も参考にして施主の要望に沿う組み合わせを絞り込んでくれます。

 私がこの時期灯油が日量17Lも使うので家計が厳しくなると建築士に話したら一番多い時期で17Lだったら驚くほど大きくもないと言われたのがきっかけになってこの記事を書いています。

 部屋だけじゃなくて廊下もトイレも脱衣室も全部石油ファンヒータで暖房したら・・・考えるだけで恐ろしくなりますが、快適な生活であってもわずか17Lで!と言えないところが辛いところです。
 灯油の値段が昔に戻れば言うこと無いのですが・・・

 いずれにせよ床暖房は燃料消費量が多い!と思い込む前に建築士に相談してみるのが良さそうです。

住まい手のつながり

2012.01.19.11:03

 以前に建築士が設計した家の新築現場に見学に行く話を書いたことがあります。(新築中の家
 住まい手の方も木の家の参考として我が家を見学しているので顔見知りです。

 新築後しばらく経ってから遊びに行くこともありますが、そんなとき住まい手の方が話してくれることに共通していることがあります。

 「木の家の住み心地を普通の人に話しても分かってもらえない」

 せっかく建てた住み心地がよい木の家なのに他の人の関心は設備はどうだとかどうして傷がつく柔らかい杉床にしたのかとか、柱に塗装しなかったら汚れが目立つのに・・・と一般的な木の欠点とされている部分が注目されて肝心の住み心地にはほとんど関心を示さないことを残念に思っていらっしゃいます。

 また、もっと自慢したい住み心地のよい家を話せない不満も溜まっているように感じました。
 私が遊びに行くとお互い木の家に住んでる住まい手同士ですから、住み心地の話題が一気に爆発します。

 薪ストーブを使っている家では家のどこまで暖かいのか家の中を歩きながら感じることが出来ます、それを住まい手の方と話すとそうなんですよ!思ったよりも薪ストーブの輻射熱は遠くまで届いているのに驚いているとか、薪ストーブ自体の話題や薪ストーブと床暖房の違いなど大変盛り上がります。

 また、玄関の目立つ場所に芯去り柱が立っている家ではあいさつの前にあっ、芯去り柱だ!と私が言うとそれだけで話が盛り上がります。
 新築後この柱に気がついた人は私だけだったそうです。

 住まい手としては来客を迎える玄関にフシがない綺麗な柱で迎える気持ちを表現しているのになかなか分かってくれないのはちょっと残念です。

 いいことばかりではありません、生活しながら気になっているところを話すこともあります、建築士や大工さんに相談するほどのことでは無くても住まい手同士だったら気軽に情報交換が出来ます。

 こんなこともありました。
 ご両親と同居している家に遊びに行ったとき、お父様が足の裏が気持ちいいと話して下さいました。
 フシがある床だったのでフシは気になりませんか?と尋ねるとそんなものどうでもいい・・・と全く気にしてないようです。

 生活する前はフシは×だったのかもしれませんが、気持ちよい杉床で生活するとフシの×は消えてしまいます。

 住まい手同士が交流することでお互いに気がつかなかったことを発見することもあります。

 小さなことですが木の家の住み心地を住まい手から建築士や大工さん、林業家に伝えることは意味のあること思いますし、日常の生活を山にまで伝えられるネットワークがあることも本物の木の家の大きな魅力だと思います。

結露

2012.01.15.11:11

 寒いこの時期に屋内で石油ストーブを使うと窓ガラスに結露します。
 結露は屋内の絶対湿度が高い空気が冷たい窓ガラスに触れて飽和して出来るものだと言うことはよく聞きます。

 ではどのくらい絶対湿度が高くなると結露するのでしょう。
 絶対湿度と相対湿度の違いは以前に書きました。(湿度の違い

 石油ファンヒータや石油ストーブの燃料は灯油を使います。
 灯油は炭化水素ですから燃やすと水と二酸化炭素が出来ます、灯油の成分である炭素は酸素と結びついて二酸化炭素へ、水素も酸素と結びついて水になります。

 灯油1リットルを燃やすと水が1.13リットル、二酸化炭素が2.5Kg出てきます。(完全燃焼した場合)
 ある温度下でどれだけ水蒸気があるかは絶対湿度を調べれば分かりますし、Q値計算の過程で我が家の気積も分かっていますから絶対湿度が分かれば何度の窓に触れたら結露するかが分かります。

 早速、絶対湿度を調べてみると9.6g/m^3、露点温度は10.9℃でした。
 窓ガラスの温度は16℃でしたから結露はしていません。(外気温5.6℃)

 我が家で強引に結露させようとすると灯油を2リットルぐらい屋内で燃やさなくてはいけませんが木の家は湿度が高くなると木が水蒸気を吸ってしまいますからさらに灯油が必要になります。

 今回ガラスの温度を測っていて窓の上下で温度が違うことが分かりました。
 一冬になんどか窓の一部が結露することがありますが、ほとんど窓の下の隅に結露します。
 言い換えれば結露している部分が最も温度が低いわけです。

 複層ガラスは結露しにくいと言われますがこうして測ったり計算してみると複層ガラスは室内側のガラスの温度が下がりにくいだけで室内の絶対湿度が高くなると結露することが分かりますし、我が家の生活パターンでは窓全面が結露するにはまだ余裕があることも分かりました。

住まい手の役割

2012.01.11.12:06

 家を手に入れるまでは間取りや設備、光熱費など様々なことを考えます、最近では環境のことも考える方が増えてきたそうです。

 私が家を建てた頃は今ほど環境や省エネルギーのことが話題になることはなかったのですが、国産の本物の木で家を建てることは環境維持に大きな貢献をしていることが最近分かってきました。

 炭素だけ取り上げると木は重さ(乾燥重量)の半分の炭素を蓄積しています。
 木の重さが1トンだったら500キログラムの炭素を蓄えていることになります。

 木で家を建てるわけですから家が建っている間は炭素は環境中に出て行きません。
 しかも木を伐採した後には植林されるわけですからさらに環境中から炭素が木に取り込まれていきます。

 我が家には林業家が作ってくれた細かい見積書があります、見積書には部材に使われている木材の1立米あたりの金額が書かれていて柱一本は何立米だから金額はいくらと書かれています。
 つまり、家に使われている木材の量が把握できるわけです。

 計算してみると柱、梁、床だけでも7.4tの炭素を蓄えていることが分かりました。
 このほかにも垂木など細かいものもありますが、自分の家がどのくらい炭素を蓄えているかを知ることは結構意味があることだと思います。

 家に7.4tの炭素が蓄えられていると同時に山には植林されているわけですから、国産の本物の木で家を建てると自分の家が蓄えている以上の炭素を環境中から取り除くことが出来ます。

 私は研究者でも専門家でもありませんが、普通のサラリーマンでも木の家を見つめ直すことで環境への意識が自然と高まっていきます。

 住まい手として環境に貢献できることは木の家を長く維持することだと思っています。
 長く維持するためには丈夫で長持ちする家を作ることにもまして、住まい手が長く維持しようとする意識が大切だと思っています。

 机にしまってあった木の見積書を見直して炭素量を計算したり、何年もしまってあった図面を引っ張り出して日射やQ値計算するなど普通では余りやらないかもしれませんが、後になっても使える資料が揃っているからこそ出来ることですし、学んだことは子供たちに伝えることが出来ます。

 家族に学んだことを少しずつ伝えることで家が長く維持され、環境に貢献できるとすればうれしいことです。

狭い部屋

2012.01.10.10:14

 我が家の1階は建具を開けて30帖を超える空間として使っていますが、2階は5つに仕切って使っています。
 仕切りを外せば2階にはホールと部屋が2つだけなのですが子供部屋を2つ、寝室と書斎が2つと5分割しています。

 書斎と言っても6帖を2つに仕切っているので一間は3帖ほどです。
 狭いですが都合の良いこともあります。

 書斎は資料や本などで雑多な状態ですが一歩踏み出せば全てのものに手が伸びますし、寒いこの時期であってもパソコンや照明(白熱電球)から出る熱ですぐに室温が23度以上になります。

 家内が使っているもう一つの部屋?についてもテレビと照明から出る熱ですぐに暖かくなります。
 子供が2人いますが、子供たちも家内の部屋?に集まってなにやらおしゃべりしています。
 3帖の狭い空間に3人がいるという異様な光景ですが居心地はいいみたいです。

 夏は引き戸を開けていますから風が通って気持ちがいいですし、部屋の上部にロフトにつながる小さな引き戸があるので熱気が部屋に溜まることはありません。

 それじゃロフトが暑くなると思いますが、ロフトにも小さな窓があって夏の時期に開けておくと網戸にたくさんのホコリが溜まることから結構な量の空気が室内から屋外に出て行っていることが分かります。

 部屋を壁で細かく仕切るよりも大きな空間を必要に応じて建具で仕切る方法は昔から取り入れられてきたことですが、一人で作業するには3帖のスペースがあれば十分ですし、ちょっと油断するとすぐにゴチャゴチャになりますから適度に整理することになります。

 こんなこともありました、我が家に遊びに来た知人が家の中を見て私の趣味を尋ねてきました。
 なんでそんなことを聞くのかと思ったら家の中には私の生活感がほとんど無くて家の中で何をしているのか不思議だったそうです。

 特別に私の書斎の戸を開けてみせると納得していましたが、言われてみると書斎以外には私の生活感を感じるものがほとんどありません、温度計や電力消費ディスプレイなどが目に入る程度だと思います。

 家は小さくても広く使う工夫は建築士が提供してくれましたし、部屋を建具で仕切って狭く使うことも出来ます。
 仕切りに使っているのは建具ですから外せば書斎は6帖の部屋ですし、隣の寝室との仕切り戸も外すと18帖、子供部屋も仕切りを外せば12帖になります。

 トイレやキッチン、浴室など機能が決まってしまうところもありますが、居住空間はなるべく壁で仕切らないで生活の変化に適応できるように作っておくことも長く家を使い続けるためには大事なことのように思います。

続・冷めにくい家

2012.01.09.11:00

 前回、エアコンが止まっている深夜の室温を書きましたので今回はエアコンが動いている時の室温です。
 1階は建具を開けていますから30帖以上と吹き抜けがある空間に6.7KWのエアコンが1台です。
 2階は寝室と子供室がありますが、この時間になってもまだ引き戸は閉まっています。

 エアコンを使うと1階よりも吹き抜けがある2階ホール上部の方が暖まってしまうのではないかと心配しておりました。
 
 1月9日午前8時
 外気温     3.8度
 1階リビング  22.4度
 2階ホール   21.7度
 2階ホール天井 22.1度
 2階子供部屋   19度(戸は閉まっている)
 床暖房設定温度  35度
 エアコン設定温度 23度

 エアコンは前日から一晩中運転しておりました。
 今回の測定で分かったことは床暖房で基礎的な室温が保たれた状態でエアコンを使っても上下であまり温度差が発生しないことです。

 理由を考えてみると元々20℃ぐらいある室内でしかも窓からのコールドドラフトが抑えられている室内では対流があまり起きないので1階と吹き抜けのある2階との温度差が小さいのではないかと思っています。

 子供部屋についても6帖ほどの室内に窓が2カ所あります、カーテンですから隙間から冷たい空気が漏れてきているはずなので戸が閉まった室内の温度が他の部分と比べて下がっているようです。
 子供部屋窓にもコールドドラフト対策を施せば室温が20度ぐらいにはなると思います。

 エアコンを補助暖房に使っても室温に関しては全く問題ないことは分かりましたが、床暖房になれるとエアコンから吹き出す風が気になります。

 我が家は普段生活している場所から一間離れたところにエアコンがあるので吹き出す風を感じることはありませんが、併用していると床暖房の優れた機能を再認識できます。

 また、寒いときは換気も減らすようにしていますが木の家なので建材の臭いがありません、木の家だけでは暖かくならないのかもしれませんが寒い冬でも閉め切った屋内で健康な生活が出来るのはうれしいことです。

冷めにくい家

2012.01.08.02:50

 先日、家を建て替えた方に新居はいかがですかと声をかけると笑顔で前の家とは全然違って暖かくて快適だと話してくれました。
 最近の家は断熱性能も高いし暖房機の性能も高いので少ないエネルギーで暖かく快適な住み心地を提供してくれます。コールドドラフト

 私も住み始めた当初は床暖房だけで暖を採っていましたが、今年はエアコンも併用して灯油の消費量を抑えたり、熱を逃がさない冷めにくい工夫にも着目していろいろやっております。

 今までは寒ければ暖房を強くすればいいと考えていましたが、今年は寒ければ熱が逃げていく場所を探して対応することで室内の温度が下がりにくくなるようにしています。

 効果は思っていた以上に大きくて階段途中のカーテンも障子もない窓から冷たい空気が降りてこなくなっただけでリビングの温度が1度も上がりました。

 これまでだったら室温を上げるために床暖房の設定温度を上げていましたが、今年はコールドドラフトを押さえることで30帖以上の1階部分の温度を1度も上げられることが分かって驚いています。

 1月8日午前2時
 外気温    0.9度
 1階リビング 20.7度(エアコン停止)
 2階ホール  20.5度
 2階子供部屋 19.2度(戸は閉めている)
 床暖房設定温度 35度

 去年は室温を20度に保つために床暖房の設定温度は38度にしていましたが家を冷めにくくするだけで設定温度を3度下げても室温が20度ぐらいになっています。

 ただ、家族が寝ている時間に室温が20度もあるのは無駄じゃないかという課題があります、深夜はタイマーで床暖房自体を停止にすればさらに灯油の消費量も落ちるのは分かっているのですが、もう少し外気温が上がってから挑戦しようと思っています。

パッシブデザイン

2012.01.05.02:01

 前回の記事に中にパッシブデザインという言葉が出てきました。
 私も最近聞いた言葉なのですが、パッシブデザインとは最大限に太陽や風の力を利用し、またそれを調節することによって、私たちの暮らしに必要な「明るさ」「暖かさ」「涼しさ」「新鮮な空気」を確保する設計のことだそうです。

 パッシブデザインについて詳しくわかりやすい本が出ていますので紹介します。
 ”本当にすごいエコ住宅をつくる方法”
 何となく分かっているような風通しや暖かさ、涼しさの感じ方などもそういうことだったんだ!と感じさせてくれる本です。

 さて、家造りの中で
「家のつくりやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は、堪へがたき事なり。」とする吉田兼好の徒然草の一節がたびたび出てきます。

 蒸し暑い夏は注目されるのに寒い冬は置き去りにされて、日本の家は夏はいいけど冬が寒いイメージがあるように感じていました。

 もちろん最近の家はそんなことはありませんが、パッシブデザインでは我が国に昔からある蒸し暑い夏に強い家造りと外国の寒さ対策から生まれた工夫と知恵を織り交ぜて快適な省エネルギー住宅を目指そうとしています。

 そもそもパッシブデザインというのは家造りの本質的なことであって今頃になってどうしてこういったことが言われ出したのか不思議でした。
 理由は単純でパッシブデザインは設計者にとっては少々面倒な設計法だからだそうです。

 日射や風通しなどを検討しQ値などを用いて断熱性能を把握しながら家を設計することは住み心地に多大な影響があるはずですが、残念ながらそこまで考えて設計してくれる方の数は少ないようです。
 我が家を設計してくれた建築士にパッシブデザインの話を聞いてみると、「人が住む家には当たり前のこと」と答えてくれました。

 家の設計を依頼したのは8年ぐらい前ですから当時から建築士にはパッシブデザインは当たり前だったことを知って驚いたというかすごいと感じました。

 建築士の中でも丈夫で長持ちする家、美しい家、省エネルギーに強い家、それぞれ得意分野があると思いますが、それらが一人の建築士に備わっていることを知って心強く思います。
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