プロの仕事

2013.03.26.11:05

 プロのウェブ・デザイナーにホームページは少し勉強すれば素人でも作られるのようになったことで影響がありますかと尋ねたことがあります。
 今考えれば随分失礼なことを聞いたと思いますが、にこやかにこんなことを話してくれました。

 「写真の世界にもプロカメラマンがいるけど、みなさんが撮影する写真とは少し違いますよね。」
 確かにプロカメラマンが撮影する写真は撮影している範囲だったり、光の捉え方だったり、撮影対象の選び方も違います。
 機材を揃えることで解決できることもあれば、技術や経験で対応している部分もあります。

 私たちが撮った一枚の写真だけ見ればプロカメラマンとの差は分かりにくいかもしれませんが、プロが撮った写真を私たちが真似をしようとすると簡単にはいきません。
 プロが作ったホームページには顧客の要望を取り入れるだけじゃ無く、顧客がまだ気がついていない潜在的なニーズまで考えて作っているそうです。

 出来上がったホームページを見て「そうそう、こんなのが欲しかったんだ!」と出来上がったものを見て自分が欲しかったものに気がついてくれればうれしいと話してくれました。
 また、技術や手法に酔って何でもかんでも最先端というのはホームページを見た方に理解が得られないこともあり、少し先!は大事なことなんだそうです。

 そして何年か毎に少し先を更新していくことで見る人に受け入れられる先端のホームページを提供していくという話もして下さいました。

 私は建築士に昔の家みたいに建具を外したら一室になるような開放的な家に住みたいと話しました。
 出来上がった家は単に開放的な間取りになっているだけじゃ無く、柱や梁、床の色が揃っていたり、梁の高さが揃っていたりします。

 建築士は私が思い描いていた家以上、想像もしていなかった家を設計してくれました。
 見た目だけじゃ無く、構造、温熱環境、町並みとの関わり合いなどどの切り口を見ても普段私が目にしているものとは一味違います。

 少し前に建築士の仕事を尋ねたときに「どこまで考えられるか。」と一言だけ話してくれたことがあります。
 東日本大震災以降、温熱環境について関心が高くなってきたように思います。
 わが家は築7年、設計から8年以上経っていますがこれから基準となる温熱環境をすでに満たしています。

 建築基準法の第一条には”この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り・・・・”と書かれています。最低の基準は法律で定めるけど、どのような建物にするかは技術者が判断することになっているそうです。

 仕様が高くなれば費用がかさむように感じてしまいますが、建築士は家全体のことを考えてくれるので思い込まずに相談してみることをお勧めします。
 新しい家が思い通りになったと満足するのもいいですが、住み始めてから分かる住み心地の良さを味わうのも楽しいです。


板張りの外壁

2013.03.19.01:25

 わが家の外壁は板を縦に張っています。
 張っているのは赤身だけの杉板です。朝日を受ける東側外壁

 外壁は南側が最も変化が大きく、次いで西側、東側、北側に至ってはほとんど変化していないように見えます。
 塗料が剥がれ落ちたり外壁表面の変化は日射による影響が大きいと思います。

 最初に塗ったのはリボスの塗料ですが、今のところ塗り替えは考えていません。
 板を外壁の全面に張ると同じ南側でも日差しや雨に当たる部分とひさしなどで影になる部分の間で表情に変化が見られますが、わが家の外壁は上下で板と塗り壁に別れているので板の表情は一様に変化してくれます。
西側外壁
 外壁は風雨や日射、冬と夏の温度差(60℃以上)など激しい環境変化に対応しなくてはいけませんが、こうした厳しい環境には赤身材は適材です。
 優れた耐久力を持つ赤身材を外壁に使うことは昔から行われていたそうですが、適材適所の知識や経験が不足していたりすると”塗装で処理”という話になってしまいます。

 外壁に赤身材を使った場合は無塗装でも50年以上の耐久力があるそうです。
 また、途中で物が当たったり傷んだ場合でも木の板はロングセラーなのでいつでも修理交換が出来ます。
 わが家は最初に塗装しましたが、塗装が剥げ落ちても全く問題ありません。

 今が一番汚く見える時期かもしれませんが、もう少し経って最も変化が激しい南側の塗装が剥がれてしまえばシルバーグレイ色になった赤身の板を見ることが出来ます。
 塗装が剥げ落ちた様子を楽しむとは無理があるように捉えられるかもしれません。

 しかし、もともと赤身材は無塗装でも外壁として十分機能するので塗装が剥げても機能的には全く問題なく、しかも各面の変化が一様なので嫌みがありません。

 最初の写真では朝日を受けている東側と南側の外壁の違いを見ていただけると思いますし、2枚目は西側を撮っています。
 最初は同じだった各面が別々の表情に変化する様子は意図的に作り出した物ではありませんが結構気に入っています。


湿度変化

2013.03.07.23:25

 冬は乾燥すると言われますが、富山では終日90%を超える湿度になることがよくあります。
 屋外の湿度は一日の中で大きく変化しますが、木の家の中の湿度計はほとんど変化が無く壊れているのかと心配になるくらいです。
生活行動と湿度変化
 しかし、日常生活では食事や洗濯物、風呂など様々なところから水蒸気を発しているはずなのにおかしいと思って湿度計の測定間隔を1分毎にして調べてみました。
 すると生活に連動して湿度が変化する様子を捉えることが出来ました。

 最初のグラフでは数人の知人がやってきてお茶を楽しんだ午前10時頃や昼食の準備中などに湿度が上がっています。
 また、夕食の準備中も湿度が上がっているのが分かります。

 2枚目のグラフでは家族が風呂に入っていた午後10時頃まで湿度が上昇していますがその後は少しずつ下がっていく様子を捉えています。
風呂上がりの湿度変化
 一日の流れを追うと水蒸気放出がおさまった直後から湿度が下がり始め、ある程度下がったところでまた次の生活行動によって湿度が上昇するといったことを繰り返していました。

 グラフで見ると大きく変動しているように見えますが、変化しているのはわずかなので湿度計をチラッと見るだけでは湿度変化に気がつかなかったみたいです。

 わが家は天然乾燥した杉の梁や柱、野地板や床板が表しになっているのでたくさんの水蒸気を調節することが出来ます。
 以前に調べた結果ではわが家の柱には1本当たり900グラム以上の水蒸気を吸い込む能力があるが、実際には1年を通じて300グラム程度しか変化しないので家全体の調湿能力には十分な余裕があることが分かっています。

 調湿能力には部材の厚みも関係しているそうです。
 下塗り、中塗りした厚みのある漆喰や珪藻土とプラスターボードに1,2㎜程度塗った壁では調湿できる能力に差があります。

 短い時間だけ捉えて調湿能力を比較するよりも年間を通じて湿度変化に対応できる調湿能力を比較した方が良さそうに思います。
 わが家の壁はプラスターボードに塗装しただけのほとんど調湿を期待できない壁ですが梁や柱、床や天井を表しにして使っているので十分な調湿能力があります。

 木は冬の乾燥時には水蒸気を放出し、蒸し暑い夏には水蒸気を吸い込んでくれると言いますが、今回調べてみて木の家には生活行動に合わせて室内をこまめに調湿し湿度を安定させる能力があることが分かりました。


床上5㎝の温度

2013.03.01.01:52

 床暖房などの輻射熱暖房は吹き抜けがあっても高さによる温度の違いが少ないと言われます。
 実際に測ってみても吹き抜けがある1階と2階ではほとんど温度差はありません。
 室温を測る場合1,2階とも床上70㎝ぐらいを測っていますが、今回もう少し細かく分けて測ってみました。

 わが家は1階の窓は障子、階段途中の窓には衝立を置いてコールド・ドラフトが起きにくいようにしてあります。
 こうした状況下で温度を測ると床上5㎝から2階天井板までほとんど同じ温度をなります。

 測定日時:2013/3/1 0:00
外気温3.8℃ 
室温21.4℃ 
床面24.5℃床暖房
床上5㎝21.0℃ 
床上50㎝21.1℃ 
床上380㎝22.2℃吹き抜け
床上490㎝21.5℃2階天井

 階段途中の衝立を外したり、玄関と部屋を仕切っている引き戸を開けたりすると最初に床上5㎝の温度が変化します。
 そのまま放置していると遅れて他の測定点でも下がり出しますが冷たい空気が床に流れ込んでいる様子がうかがえます。

 今回初めて床上5㎝の温度を測りましたが、この高さの温度は住み心地に与える影響が大きいように感じます。
 というのは私たち家族は真冬でも裸足で生活しているので床上5㎝というと足首ぐらいの高さになります。体感温度が20℃でも足に冷気を感じるのは気持ちいいものではありませんし、床に座って生活していると腰の辺りに冷気を感じることになります。

 床暖房などの輻射熱暖房で室内に温度差が無いように見えても床上5㎝あたりはもしかしたらコールド・ドラフトの影響を受けて意外に冷えているかもしれません。
 室温と床上5㎝の温度差が小さくなれば室温を上げなくても快適性は向上するように思います。


ブログ内検索
最新記事
カテゴリ
リンク
タイトル一覧

全記事タイトルの一覧

月別アーカイブ
2010.12~
メール送信

名前:
メールアドレス:
件名:
本文: