手計算

2013.10.26.10:23

 ちょっと前まで手計算で行っていた面倒な計算がパソコンソフトで簡単にできるようになったものはたくさんあります。
 パソコンソフトは簡単に早くしかも正確に結果を求められるので様々な分野に取り入れられています。

 構造計算を専門にしている建築士の方がパソコンソフトは便利な反面理屈が分からなくても判定欄にOKのサインが出るように数値を入力していけば計算が成り立ってしまうと話してくれたことがありました。
 構造計算用のソフトウェアは構造計算の理屈を理解している方が時間や労力を省力化するために取り入れられたものだと思いますが、簡単に結果を導き出せるため理屈を理解していなくても結果が求められるようになっているそうです。

 以前わが家のQ値を計算したときに建築士は私に計算のやり方と資料の探し方だけ教えてくれました。詳細な図面は家にありますし、部材の熱伝導率などQ値を求めるのに必要な資料も探し出すことは出来ますが計算そのものは手計算です。

 何日もかけてやっとQ値を出して建築士に見せたら「もう少し逃げるかな・・・」Q値は建物から一時間当たりどのくらい熱が逃げていくかの指数です。もう少し逃げるかなとは私の計算よりももう少し厳しい数字であることを意味します。
 ということは建築士もわが家のQ値を計算していたわけですからそれを教えてくれたらいいのに・・・と思ってしまいますが続きがあります。

 ハウスメーカーの中にはQ値を表示して温熱環境性能をアピールしているところも増えてきましたが計算した値だけを住まい手に提供しています。
 Q値は外気温と室内の設定温度差から必要な熱量が分かるとても便利な指数なので自宅のQ値が分かることは意味があることだと思います。

 Q値を手計算する過程でわが家のどこからどれだけの熱が逃げていくのか知ることが出来ました。
 壁や天井、床から逃げていく熱は住まい手にはどうしようもありませんが、窓は工夫の余地があります。しかも窓は家全体から逃げていく熱量の3割を占めています。

 こうしたことが分かったことでコールド・ドラフト対策が出来るようになったり障子が温熱環境性能の面でも優れた建具であることを知ることにつながっていきました。
 また、それを行動に移すことで室温を下げずに暖房費を節約できる経済的な効果として私に返ってきました。

 Q値を計算していたとき家全体から逃げる熱量を床面積で割って求める方法が変だと思っていましたが、現在は家の外皮面積(外気に接している面)で割る方法に変わっているそうです。
 一度手計算すると断熱材を変えてみたり窓を単板ガラスに変えたりと一部だけ数字を変えて計算することもできるようになります。
 その結果からわが家が私の予算の中で最適化された温熱環境をもった家だと知ることにもつながりました。

 建築士に構造計算も手計算するのですかと今考えると恐ろしいことを尋ねたことがあります。
 「えぇ、まぁ・・・」とだけ答えてくださいました。
 構造計算できるプロの建築士に計算しているのですかと尋ねた大変失礼な話しなのですが、太い柱や綺麗に並んだ梁は見た目だけじゃなく構造上理屈に合った配置であることがうれしいです。

掃除機

2013.10.19.19:34

 最近わが家では掃除機を使っていません。
 掃除はクイックル・ワイパー(床用・ハンディタイプ)とホウキです。
 畳の部分もクイックル・ワイパーで十分なのですが、ホウキも使い心地が良いので使い分けています。

 何年かこうした掃除を続けていたところ家具や梁の上に残っているホコリが少ないことに気がつきました。
 たぶん掃除機などでホコリを巻き上げないことが影響しているように思います。
 杉床は乾燥する時期になると隙間が開いてゴミが入ると言うことで住み始めた頃は年に1,2回掃除機をかけていたこともありますが、隙間に入ったゴミもホウキで十分です。

 クイックル・ワイパーやホウキは手にとってすぐに作業にかかれて片付けるのも簡単なので続いているわけですが、7年経っても別に不具合もないしこのまま続いていきそうな感じです。
 家族の話を聞いてみると母は軽いのがいいと言うし、家内は音が静かなのがいいと言っていました。

 肝心の綺麗になるか気になるところですが、裸足の生活の中で足裏センサーがゴミを頻繁にキャッチすることもないのでそこそこ綺麗になっているものと思います。
 最近はウェットタイプの製品もあるようですが、わが家ではドライタイプを使っています。
 床以外の場所にはハンディタイプを使っています。こちらも化学雑巾を使わずにドライタイプです。

 ホウキにはちりとりが必要です。ちりとりはプラスチック製の物が多いと思いますがわが家では紙でできたちりとりを使っています。
 紙製というと耐久性が気になるところですが上手に使えば10年ぐらいは使えます。

 最大の特徴は静電気を帯びないので集めたゴミのキレが良いことです。
 プラスチック製のちりとりは傾けてもちりとり自体にホコリが残ってしまうのでホウキではき落とすことになります。
 紙製のちりとりは傾けてぽんと叩くと全部綺麗さっぱり滑り落ちていくのでとても気持ちいいです。

 どの掃除のやり方が最も綺麗になるか実験した方がいます。
 掃除機だけ、掃除機をかけた後床を拭き掃除、住宅用掃除シートだけ(クイックル・ワイパーもこれに属する)
 掃除機をかけた後床を拭き掃除するやり方が最も綺麗になると心情的には思いますが、結果は住宅用掃除シートだけのやり方が最も綺麗になっていたそうです。

 実験は掃除した後時間をおいて床に残っているホコリなどを数える方法だったと思います。ホコリを巻き上げなかった掃除シートの成績が良かったと言うことのようです。
 掃除シートを7年ほど続けた結果、家具や梁にホコリが少なかったことからもホコリを巻き上げないで掃除する方法はなかなか優れているように感じます。
 床暖房も室内に対流が起きにくい暖房なのでこうしたことに影響しているのかもしれません。

見学会

2013.10.08.09:54

 建て方を見学してきました。
 見てきたのは建築士の「私の家」です。
 これまでも何度か建築士の作品を見せてもらっていますが今回は時間をかけて見せてもらうことが出来ました。
 わが家の建て方の時は舞い上がっていてただ眺めるだけだったように思いますが、何度も見せてもらううちにだんだん見方が変わってきました。
毛布を巻いた横架材
 クレーンでつり上げている場面では材料に傷がつかないように毛布が巻いてあります。 梁や柱は塗ったり壁で覆ったりしないのでロープの跡がつかないようにとの配慮です。

 2枚目の写真は追っ掛け大栓継ぎ手がおさまる様子です。何度見ても複雑な形をした継ぎ手が組み上がると線一本しか見えなくなる不思議な継ぎ手です。

 今回の見学では番付された材料が配置されていく様子を見ることが出来ましたが、見事というかよくここまで揃えられるものだと感心しました。
 林業家から強度、乾燥、適材適所の三拍子に加えて色も綺麗な材料が送られてきます。
 色が綺麗と言っても幅があるし工業製品のように均一ではないので大工さんが綺麗な材料は見栄えのする場所、少し色が悪い物は隠れて見えない場所へと振り分けます。
 建て方の時は全ての材料が見通せるのでその様子がはっきり分かります。
追っ掛け大栓継ぎ手
 一本気になる柱がありました。
 柱には一等材が使われていますが一等材にあるはずのフシが見当たらないので大工さんに尋ねたところ、番付の時にこの柱を見つけたのでこの場所に決めたと話してくれましたが、家に使われる柱を全部見ないとこうしたことは出来ないし、実際全部見ているそうです。

 柱が100本あるとすると4面ある柱を100本、400回以上見て配置と方向を決めることになります。
 梁も見るので大変な作業ですが、手間をかけて選んで配置するには大きな価値があることが分かりました。

 これと同じことを野地板でもやっていると言うからさらに驚きです。
 天井板を張らないので屋根の野地板が天井になります。張り終えた野地板を見て赤身の材料なんだと言ったら、源平だよって言われました。
 えっ、全部赤いけど・・・指を指されたところを見ると私が見上げている場所に使われている板は赤身だけど離れた場所には源平の板が使われています。

 つまり大工さんは部屋の使われ方によって野地板まで選んで張り分けているというわけです。
 送られてきた板を全部見ているからこそ張り分けられるように思いました。

 また、見学会でこれから家を建てようとしている方にお会いしました。
 裸足の生活が気持ちよい。
 室内で洗濯物がよく乾く。冬や梅雨の時期でも洗濯物だけじゃなくシーツも室内でよく乾くし室内干しの臭いもしない。
 温熱環境性能が高い。特に梅雨と夏はエアコン、除湿機などの設備機器に頼らなくても家が勝手に調節してくれるし、その効果には余裕がある。
 木の家は時間が経つほど綺麗になる。住み始めて7年になるわが家は新築時より綺麗ですし、林業家のモデルハウスは18年経っているけど深みが増してさらに綺麗になるので柱や梁を塗らない方がいいかもなど住まい手としての感想を話すことが出来ました。

 家が建ったのにどうして見学会に行くのか尋ねられたことがあります。
 自分の時は舞い上がって見逃した見所を見学会で見ることが出来ます。
 どうして手間のかかる手刻みをするのかなど最初は分からなかったことも時間が経つと見えてくることがあります。今回のように番付で振り分けられた材料が組み上がった場面を見ることで手刻みの価値に気がつくと言ったことなどいろいろあります。

 本物の木の家は普通のサラリーマンでも建てられるし、普通のサラリーマンでも建てられるから何度も見ることが出来ます。見学会に行くたびに見つかる新しい発見は私が気がついていないだけで最初からわが家にも取り入れられていることです。
 本物の木の家は知るたびに好きになる!そこが楽しいです。

灯油消費量(夏)

2013.10.03.23:37

 今年の3月に床暖房の熱源機を灯油ボイラーからヒートポンプに替えました。
 ヒートポンプに変更することで光熱費が大きく抑えられると期待しているのですが、厳冬期の運転効率によって結果が変わるので検証はもう少し先になります。

 わが家では給湯には灯油を使っています。
 これまでは給湯で日量3.8リットル消費していましたが、洗面室の水栓の使い方を見直すことでどのくらい灯油の消費量が変わるか興味がありました。

 キッチンでは通年お湯を使いますが、冬以外は洗面室でお湯を使うことはほとんどありません。
 レバー式の水栓はレバーの位置で水の温度を変えられるので便利な反面、お湯を必要としないのにレバーの位置によってはお湯が供給されることがありその都度ボイラーが動きます。

 洗面室で水を出してからお湯が出て来る前に水を止めてしまう場面が見受けられたので5月に洗面室からお湯が出ないように栓を閉じておきました。
 あれから5ヶ月、どのくらい灯油を消費したのか調べてみました。
 洗面室のお湯の栓を閉じた以外は今まで通りの生活です。

 結果は洗面室のお湯を止めただけで日量1.6リットル減っていました。
 調べた期間は148日だったので237リットル、灯油の単価は100円だったので期間中23,000円節約できたことになります。

 無理や我慢で節約したのではなく、無駄に気がついて省いただけです。
 しかし、家族の無意識な水栓レバー操作によって灯油を日量1.6リットルも消費していたとは驚きました。

 寒くなれば洗面室のお湯の栓を開けることになりますが、ヒートポンプに替えたことで冬以外でも光熱費を抑えられることに気づくことが出来ました。
 最新の水栓金具はお湯が出る位置でカチッと音が出るようになっているそうです。
 カチッと音が出る位置を越えてレバーを操作するとお湯が出ると使う側に分かるようになっているようです。

 頻繁に設備を更新することは出来ませんが、工夫や使い方を学ぶことはずっと続けられるし快適な生活を保ったまま費用が減っていくのはうれしいです。

ブログ内検索
最新記事
カテゴリ
リンク
タイトル一覧

全記事タイトルの一覧

月別アーカイブ
2010.12~
メール送信

名前:
メールアドレス:
件名:
本文: