皮膚の表面温度

2014.07.25.00:02

 人間の体温は36.5度ぐらいですが、暑くも寒くも感じない時の皮膚表面温度は33度~34度ぐらいだそうです。
 腕に熱電対を貼り付けて測ってみることにしました。皮膚表面温度

 熱電対を測定面から浮かないようにピタッと貼り付けるのですが、汗をかくので普通のテープではすぐに剥がれてしまいます。
 最近の絆創膏は良くできていて通気性を保ちながらしっかり貼り付いてくれます。

 1分毎に測ってみたところ暑くも寒くも感じない室温では皮膚表面温度は33度前半で推移していました。
 途中で扇風機で0.8m/s(弱)の風を当ててみたところ0.8度程度皮膚表面温度が下がりました。

 乾湿計は2本の棒温度計を使って湿ったガーゼを巻いた温度計と室温との温度差から湿度を測ります。
 温度差が大きいほど湿度は低くなります。
 また、風が無いと温度計の周りに蒸発したばかりの水蒸気がまとわりつくので弱い風を当てることで湿ったガーゼを巻いた温度計の温度は少し下がります。

 湿ったガーゼを私たちの体に例えると周囲の湿度が低いほど体感温度が下がっていきますし、風に当たることでさらに体感温度を下げることができます。
 梅雨時期の屋外では終日湿度が90%を超えることがありますが、もうすぐ梅雨が明けそうな7月下旬になってもわが家では室内湿度は60%を超えない範囲で収まっています。

 エアコンで室温を下げることも必要ですが、体が持っている体温調節機能をうまく活用する方法も使えそうです。
 室温33度で普通に生活できると言うと相当我慢しているように見えるかもしませんが、風に当たっていると33度はちょっと暑い程度です。

 先日、近所の人が1時間ほど室内で話した後リビングにある温度計を見て本当に32度なのと尋ねてきました。
 涼しくは無いけど暑くも無いのでもう少し室温が低いと感じていたようですが、標準温度計で測っても32度ですよと言うと意外な顔つきでした。

 私たちは気温を見て暑いと表現しますが、暑いと言う感覚は皮膚の表面温度に影響を受けているのかもしれません。
 測ることで蒸し暑い時期に湿度を下げてくれる木の家の効果は結構大きいことが分かってきました。

 蒸し暑い夏こそ木の家に入ってほしいと思いますし、室内で風に当たってどうして木の家が日本の夏に向いているのかご自身で体感していただきたいと思います。

窓から入る日射量

2014.07.09.17:01

 梅雨の時期には珍しく綺麗に晴れていたので日射を測ってみました。
 前回はLow-eガラス(遮熱型)の窓で測ったので、今回は普通の複層ガラス窓で測りました。
 お昼頃の太陽高度が高い時間帯に測りたいところですが、この時期のわが家は午前10時頃には東側窓が日陰になってしまうので午前9時頃に測りました。
 午前9時頃と言っても太陽からの放射エネルギーは930W近くあるので参考にはなると思います。

測定面日射量(W/㎡)温度
 A:直射日光92643
 B:複層ガラス55538.8
 C:網戸+複層ガラス2枚21234
 D:網戸+複層ガラス31035.8
 2014/7/9 富山市 室温30度普通複層ガラス窓の日射

 測ってみると改めて直射日光には大きなエネルギーがあることを実感できますし、少しぐらい遮蔽しても放射エネルギーが当たっているところは温度が上昇することも分かりました。

 遮熱効果の小さいガラス越しに入ってくる放射エネルギーは直射日光の半分になっていても床の温度を室温よりも9度ぐらい上昇させていました。
 熱カメラで見ると床の暖まり方の違いがよく分かります。

 これだけ見るとすだれや遮光シートを設置しなくても随分太陽からの放射エネルギーを減らせるように見えますが、日陰にはかないません。 普通複層ガラスの熱画像

 熱画像をよく見るとつい先ほどまで日射が当たっていた部分と日射が当たっている部分には、はっきりした境目が見られます。
 日陰になってしまえばすぐに温度は下がってしまうことが分かります。

 今回の観察で窓を閉めてカーテンで日射遮蔽している場合、カーテンにどのくらい放射エネルギーが当たっているのか知ることができました。
 カーテンを閉めているので部屋には日差しが入りませんがカーテンが熱くなります。

 網戸がある側では36度ぐらい、網戸が無い側は39度ぐらいになっています。
 午前9時頃でこの温度ですからこれが長く続くと部屋に日差しが入らなくても熱くなったカーテンによって部屋が暑くなってしまいます。
 わが家の場合午前10時頃には日陰になってしまうし、ロフトに小窓があるので部屋に熱がこもることはありません。

 私はちょっと暑い方が体調が良いと感じています。
 エアコンでちょっと暑い設定はとても難しく直感的に快適と感じる温度はもしかしたら寒すぎるのかもしれません。
 日射遮蔽と風通しでちょっと暑いけど体調がよい室内環境は住まい手の健康に効く!は言い過ぎかもしれませんが調子がいいのは確かです。

網戸で日射遮蔽

2014.07.02.09:30

 前回、南側窓を網戸越しに日射量を測ったら日陰よりも値が小さかったので”すだれ”などで日射遮蔽しなくても良さそうだと言うことが分かりました。
 しかし網戸で日射遮蔽できるなんて聞いたことがないのでちょっと不安なところです。
13度
 外に出て歩きながら窓を眺めているとあれ!と気がついたことがあります。
 網戸を斜めから見ると黒いシート状に見えて角度が浅いほど色が濃くなっています。
 夏至の太陽高度は77度ぐらいなので13度の角度から網戸を撮ってみました。
 すると網戸が黒い遮光シートになってしまいます。
 8月中旬は太陽高度が65度ぐらいなので試しに25度の角度から撮ってみたのが2枚目の写真です。

 13度の時よりは色が薄くなりますがそれでも遮光シートとして使えるように思います。25度
 網戸は窓を開けても虫が入らないように使われる建具ですが、遮光シートとしても使えるなんて考えもしませんでした。

 でも、網戸が遮光シートとして使えるのは南側だけで、西日は低い角度からの日射になるので使えないと思います。
 網戸は年中つけっぱなしですし、強風時でも何もしなくても良く、風を通すこともできて、見栄えも損なわずに済みます。

 普通の引き違い窓には網戸は一枚だけですが、網戸を二枚か大きな網戸一枚にすることで南側の窓の外での日射遮蔽と風通しの両立が図れそうです。

 網戸を二枚にすると外に出られなくなるとか、物の出し入れができなくなりますが、8年生活していて頻繁に窓から外に出るとか窓から何か出し入れすることは無いのでやってみようと思います。

日射計

2014.07.01.13:46

 富山気象台に行ってきました。
 写真の手前は日射計、奥に写っている下向きに設置されているのが日照計です。気象台の日射、日照計

 日照計は光を集めて一定量を超えたら日差しがあったと判断して1時間に何分日差しがあったかを調べています。
 日射計は1時間当たりどれだけの日射量があったのか調べています。

 職員の方に日陰の日射量はどのくらいか尋ねるとそこまで調べていないと言うことでしたが、安価で結構精度がある日射計があることを教えてもらいました。

 2枚目の写真が今回手に入れた日射計です。
 早速、家のあちらこちらを測ってみました。日射計
 測ってみて分かったことは

 日陰の日射量は随分少ない。
 網戸一枚だけでも日射遮蔽できる。

 1階には遮熱型のLow-eガラスを使っていますが、網戸と一緒に使うと日陰よりも日射量が小さくなっていました。
 ということはすだれや遮光シートを使わなくても網戸をもう一つ足せばいいし、なんと言っても設置や片付けの手間が無く年中ほったらかしにできます。

 普通引き違い窓には網戸は一枚だけです。
 幸い、南側窓は庇の効果で8月中旬でも床にあたる直射日光面は小さいので見栄えや設置、強風時のことを考えるともう一枚網戸を足す方法が使えそうです。

測定場所測定値(W/㎡)
直射日光1060
日陰142
Low-eガラス(遮熱型)190
Low-eガラス+網戸60
偽装網250~910
室内36
  測定地:富山市 測定日時:2014/7/1 12:00

 建築士からいろいろ教わる中で家の温熱環境を物理現象として捉えられるようになってきました。
 今まで夏が暑いのは夏だからと思っていましたが、大きなエネルギーを持つ日射が室内に入ることで室内を暖めるから暑くなることが分かってきました。

 最近の家は断熱性能が高いとは言え、なるべく外壁に日射が当たらないようにすることや窓から日射が入らないように工夫することで室温上昇を抑えられそうです。
 昔は光そのものを遮蔽していたので涼しい家は暗いイメージがありますが、最近は可視光線と赤外線を分けて遮蔽しているので明るくても暑くなりにくい工夫がされています。

 南側窓の日射遮蔽方法についていろいろ考えていましたが、網戸が有効だったとは意外でした。

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