目からうろこ

2015.05.15.08:55

 目から鱗が落ちると言います。
 鱗で目がふさがれた状態で良く見えなかったものが鱗が落ちて鮮明に見えるようになった様子を指し、今までこんなものだと思っていたことがあることをきっかけに急に理解が深まった場面でよく使われるようです。2014TS伐採ツアー

 私たちが木の家は何となく良さそうだと思って木をキーワードにしている家を見学することがあります。
 木の家と言うくらいですから木が使われているし、調湿など木が持っている機能面も期待できそうです。

 わが家も木の家ですが普通に言われる木の家よりも見た目が大きく違います。
 最初に目に入るのは見える木の量の違いです。今まで見てきた住宅展示場とは表に出ている木の量が全く違うのでほとんどの方が感じるようです。

 木の量が多い家ではログハウスが思い浮かびます。
 わが家に見学こられたご夫妻の奥様がログハウスみたいに木がいっぱいだって言った横からご主人がログハウスとは全く違う家だとお話になっている場面がありました。
 木が使われている点ではログハウスと同じですが、ご主人がおっしゃるようにわが家は作り方が違うのでログハウスではありません。
 近所の大工さんはあんたの家は昔の家をモダン風にした家だと話してくれたこともありました。

 木の家には寒いイメージがありますが、昔とは作り方も違いますし屋根が焼け込んで2階が極端に暑くなる心配もありません。
 冬は寒いから暖房、夏は暑いから冷房と単純に考えますが、家の中に寒さを持ち込まない工夫や夏に暑さを取り込まない工夫については考えたこともありませんでした。
 何年も室内外の温熱環境を測ってみると費用を抑えながら健康で快適に過ごすには設備機器の選定以上に暑さ寒さを取り除く工夫が大切だと感じます。

 木の家を見て木がたくさん使われている家だと感じた後、建築士の話しを聞くと単に木の量が多いわけでは無くてそれぞれ役割や使う場所が違うこと、そもそもなぜ木の家を建てるのかなど今まで疑問にも思っていなかったことに興味が出てきます。
 でも設計事務所は設計料がかかるから・・・と言う人もいましたが、総額いくらかかるかが重要で設計料が無料となっていても建物本体以外にかかる管理料に含まれている場合もあります。
 どっちが安いか比べることはできませんが、設計事務所では設計料がかかるから費用が増えるというのはあまり意味の無い話に思えます。

 設計事務所では詳細な設計図書を作ってくれますが、この資料が後になってとても役に立ちます。
 壁に何かを打ち付けようとするときやちょっとした修理をするときなど設計図書には細かいことまで書かれているので重宝します。
 また、家の構造に興味が出てきて調べたいときも詳しい作り方が書いてあるのでとても便利な資料です。

 建築士の勧めで林業家のツアーに参加したときには今まで木材で家を建てることに何の疑問もありませんでしたが、目の前で100年経った木を伐採するシーンを体験して木は植物だと気がつきました。
 生物ですから自ら害虫や病気などから身を守る仕組みを持っています。

 こうしたことを知り尽くす林業家が世代を繋いで大切に育てた木を本来持っている機能や仕組みを家に活かして欲しいという話しは私たち住まい手にとっても大切な話しです。
 しかし、林業家と住まい手はなかなか接点がありません。建築士には住まい手と林業家や職人さんを繋いでくれる役割もあるように感じています。

 目から鱗の話しは新約聖書の中に出てくる話しです。建築士が手をかざすと住まい手の目から鱗が落ちたように木の家について理解が深まるわけではありませんが、木の家について詳しい建築士の話には目から鱗が落ちる話しが多いように思います。

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