暑い夏

2015.07.30.09:51

 木の家に住み始めた頃に屋外と室内の温度差が知りたくて温度計を設置してから9年が経ち最近は季節によって違う環境と木の家の住み心地についてテーマを決めていろいろ観察しています。偽装網で日射遮蔽
 これまでは木の家を測ることが中心でしたが、大壁仕様の家も継続して測ることで両者の違いを比べることにも挑戦しています。

 以前から大壁仕様の家の調湿性について気になっていましたが、高い調湿性がある木の家とどのような違いがあるのかなどいろいろ調べていきたいと思っています。

 さて、暑い夏がやってきました。
 これまでの観察から室内が暑くなる要因として窓から入る日射によって床や壁が暖められることで室温が上昇することが分かってきました。
 最近の家は断熱性能が高いので窓以外、天井や外壁から室内に入ってくる熱は以前よりも抑えられているので窓に注目するだけで結構室温上昇が抑えられます。

 窓から入ってくる夏の日射には1㎡あたり1000wのエネルギーがあります。つまり夏の室内で1kwの電気ストーブを連続使用するのと同じエネルギーになります。
 窓の大きさや日射が入る時間によって電気ストーブの台数や運転時間が変わります。
 室温上昇を抑えるには大きなエネルギーを持つ日射を遮蔽することがポイントになりそうです。
 その際カーテンやブラインドなど室内側に遮蔽物を設置すると遮蔽物が熱くなるので室温も上昇してしまいます。

 また、日射が入る時間にも注目です。わが家は軒やけらばの長さが1メートルぐらいあるので今の時期午前10時ぐらいには2階も含めて全ての室内が日陰に入ります。
 午後2時を過ぎた辺りから西側の窓に日射が当たるので、西側に風通しを損なわない日射遮蔽ということで偽装網を使っています。

 風は通るけど隙間だらけの網で日射遮蔽できるのか不安でしたが、やってみると結構効果があって室温上昇は遮蔽しない場合に比べて2度程度抑えられます。
 窓の外で日射遮蔽することで室内に熱くなる部分が無くなると熱い物から発せられる赤外線源が体の近くに無いので余計な暑さを感じなくて済みます。

 さらに、風が室内に入れば体から気化熱が奪われることで体感温度を下げることができるしこれが結構気持ちがいいのです。
 暑いのに気持ちがいいとはおかしな表現ですが、冷房が効いた部屋で涼しいのにだるいとか体が重いという感じはなくちょっと暑い方が体調は良いように感じます。

 ただ、室温が35度になると何をしても暑いのでエアコンを使います。わが家では室温33度か34度付近に暑さに対する境界線があって偽装網は境界線付近で活躍しているように思います。
 エアコンを使うような暑い日であっても朝からつけっぱなしと言うことは無く運転時間は短くて済みます。
 エアコンの掃除やカビの心配、電気代や機器の更新など夏を過ごすための条件が緩和されることはありがたいことです。

 昔と比べて最近の暑さは厳しくなっていると言われます。暑さが厳しくなったからエアコンで調節するのもいいですが、住まい手のちょっとした工夫で室内から暑さを取り除くことができる家であることは大切なことだと思います。

ウッドデッキ

2015.07.23.21:25

 ウッドデッキで家族と過ごすひとときにあこがれて新築時に取り入れようとする方は多いと思います。
 ところが注意して見てみると使われずに傷んだままのデッキを目にすることがあります。お金をかけてデッキを取り入れたのにどうして使うことも無く傷んだままの状態になってしまうのでしょうか。ウッドデッキ

 子どもが大きくなってデッキで家族と過ごす機会が減った。
 汚れたデッキに裸足で行き来することが無くなった。
 など使われなくなった理由はいろいろあると思いますが、富山では気候も関係しているように思います。

 写真にはデッキに出て日向で過ごす姿がありますが、真夏ではなさそうです。
 真夏にわざわざ炎天下で過ごす方は少ないと思います。
 富山の冬は積雪があるし、晴れることが少ないのでデッキで日向ぼっこができる機会も少なくなります。
 冬がダメ、梅雨や夏もダメとなると富山でデッキを使える時期は意外と短いように思います。

 また、ウッドデッキには水に強い木が使われますが木は寝かした状態よりも立てて使った方が水の切れも良く長持ちするそうです。
 積雪が無く冬の寒い朝でも日向は暖かい地域ではまだ暖まっていない室内からデッキに出て日に当たりながら過ごすひとときは気持ちが良いと思います。

 さらに、デッキで過ごす機会が増えることは掃除や手入れの機会も増えることになります。
 せっかく作ったデッキが使う機会に恵まれず、屋根からの落雪や強い雨がデッキで跳ね返り窓に直接当たるといったことや元々傷みやすい環境に置かれていることも加わって傷んだままになってしまうのかもしれません。

 家造りはあこがれを現実にできる絶好の機会です。
 しかし、地域によって家の使い方や気候風土は違うのであこがれが実際の生活を豊かにしてくれるとは限りません。

 私もウッドデッキは考えましたが、「本当に使いますか?」という建築士の一言に思いとどまった経緯があります。
 限られた予算を有効に活かすために家造りには「それ、本当に使いますか?」と言ってくれる建築士が頼りになります。

2015夏 チルチンびと

2015.07.06.11:12

 平成27年6月に発売された「季刊・チルチンびと」を読みました。
 木の家は空気がさらりとして気持ちが良いとかよく眠れるなど、体験として語られることが多いのですがこうした効能は科学的に検証されていないことが多いように思います。
チルチンびと
 本の中には木の家と健康を科学すると題して本物の木の家は人の心と体、子どもの5感にどのように働くのかについて専門家の実験などが紹介されていました。

 天然乾燥材を使った本物の木の家については色艶の美しさも付け加えたいてほしいところです。
 時間が経つほど色艶が深まるのは天然乾燥材の大きな特徴ですが、肌の色に近いことが美しく感じる要因になっているように思っています。

 木の家に関する本は新築時ついて書かれていることが多いように思いますが、住まい手としては木の家で生活を続けると何がいいのかについても知りたいところです。

 人間は暑さには強い動物ですが、寒さに弱い傾向があります。
 暑さに強いといっても汗をかく必要が無い環境で生活を続ければ体から排熱する仕組みが上手に機能しなくなります。

 ブログでも何度か風(気流)と湿度が体感温度に影響があると書いてきましたが、汗をかくことで体から排熱する仕組みに風と湿度が大きく関係していることが分かってきました。
 私が木の家に住み始めた頃は建築士が木の家はエアコンいらず!と言うからエアコンを設置していませんでした。
 数年生活してやっぱり暑いと言うことで4年後にエアコンを設置しましたが、2年ぐらい使って最近は年に数回使う程度になってしまいました。(冬はエアコンを使わない)

 室温が35度を超えてくるような日はエアコンを使います。
 しかし、風通しを損なわないで西側窓の外で日射遮蔽するようになってからは室温が33度を超えることは年間に数えるほどしか無く風が無い夜でも扇風機で十分過ごせるようになりました。

 この過ごせるようになった!というところが大事なところで最初からでは無いのです。
 本物の木の家で生活していると住まい手の体が暑さに対応してくれるようになります。
 でも、ある程度時間がかかるので木の家で生活を始めたらすぐにというわけではありません。
 また、暑さに対応できる環境には個人差があるし年齢にも違いがあると思いますが、ちょっと暑く感じる方が体調が良いように思います。

 建築士にこうした話しをすると「うん、うん・・・」と言うだけなのですが木の家で生活して7年以上経ってようやくちょっと暑い方が体調が良いと言えるようになりました。

 わが家が偶然うまくいった事例では無く技術の裏付けがあることがチルチンびとに紹介されています。
 健康は誰もが重要と捉えていると思います。これまでは健康のためにエアコンを使う捉え方でしたが、富山の夏に体が適応できるようになったらエアコンの使用頻度は少なくなっていきました。

 エアコンの掃除やカビなど余計な心配をすることも無く、窓を開けたり閉めたりしているだけで暑い夏が勝手に過ぎていきます。
 わが家では普通の夏の過ごし方になりましたが、現代の夏の過ごし方としては体が持っている仕組みと温湿度上昇を抑える技術や工夫がバランスよく機能しているように思います。

ブログ内検索
最新記事
カテゴリ
リンク
タイトル一覧

全記事タイトルの一覧

月別アーカイブ
2010.12~
メール送信

名前:
メールアドレス:
件名:
本文: