続・消費電力を測る

2015.11.14.02:48

 電力量など測っても実益が少ないと言われることがあります。
 測定器を購入して電力量が分かったところで電気料金が目に見えて安くなるわけでは無いし、単に使っている電力量が分かっただけでおしまいというわけです。
電力量計測機器
 デスクトップパソコンはモニターの電源をOFFにするだけで消費電力が半分ぐらいになることもあるし、トイレの蓋を閉めるとか、冷蔵庫の扉を開閉に注意するなど測ってみると確かに効果はあります。

 ところが、電気料金は1kWh単位なので数ワット削減したところで電気料金に換算すると多くても月額1,000円ぐらいにしかならず、わざわざ測定器を購入して削減するほどの金額では無いという意見もうなずけます。

 私も中途半端に測ると測っただけでおしまいになると思ったので測定器に少しお金を出して電力量を把握することにしました。
 家全体で使っている電力を把握する機器、エコキュート用、床暖房ヒートポンプ用2台、ワットチェッカータイプが2台の全部で6台使います。
 併せて室内外の温度も測定しているのでヒートポンプの運転と温度の関係も掴むことができます。

 グラフは床暖房用ヒートポンプの1時間毎の消費電力です。ヒートポンプ消費電力11月
 2台のヒートポンプをそれぞれ別々に測定してみると設定温度が同じでも消費電力に違いがあったのでタイマーで8時から17時までの電気料金単価が高い時間帯だけ設定温度を下げて測ったデータです。

 日中は気温が上昇するので設定温度も下げられることは何となく分かりますが、それによってどれだけ消費電力が落ちるのか測ってみないと分かりません。

 また、測ることで削減分を費用に置き換えることもできます。
 今の時期はそれほど気温が下がらないのでヒートポンプの効率も高いのですがこうした運転を一月続けると3,000円ぐらいは電気料金が違ってきます。
 室温は寒くない温度を維持しているので快適性を犠牲にすること無く費用削減できた一例です。

 設定温度が高くなる17時の消費電力が心配でしたが朝8時に設定温度が下がったときの削減分と差し引きすると心配するほどのことは無いことも分かりました。
 11月のこの時期、ヒートポンプ運転時は2台で1kWhほど電力を消費していますが、運転ランプが消えていても温水ポンプが動いているので1台当たり120W程度の電力を消費していました。

 1kWhの電力量は17個の60W白熱電球を1時間ぐらい使った量です。
 暖房機器は消費電力も大きいのでちょっと工夫するだけで冷蔵庫の扉の開閉や便座の蓋、パソコンやテレビといった家電製品で節電するよりも大きな効果が期待できます。
 測ることでそれがいくらなのかはっきり分かりますから削減分は家計から切り離して積み立てましょう。

 何日かかけて測定している間、家内からこんなに機械を買って何やってるの!と言われました。
 「今年はチャラだけど来年から削減分の積立が増える。」と言ったら
 「それならいい!」だって・・・

 なんだか積立のために測っているような感じになってきましたが、日常生活の一部を測って観察するのは結構楽しいものです。


消費電力を測る

2015.11.10.08:52

 消費電力の単位はW(ワット)を使います。
 LED電球1個の消費電力は8W、液晶テレビは60W、ドライヤーは1000Wなどと表現されます。
 1,000Wのドライヤーを1時間使用すると1kWh(キロワットアワー)と表現します。

 ドライヤーは使い始めた瞬間に毎秒1,000Wの電力を消費しますが、電気料金はkWh単位なのでちょっとややこしい部分です。
 60Wのテレビを30分使うと30Wh、2時間使うと120Wh、1000Wのドライヤーを3分使うと50Whの消費電力量になります。
 また、玄関灯(白熱電球60W)を4時間毎日使うと一ヶ月で7200Wh(7.2kWh)となり1000Wのドライヤーを7時間連続使用した電力と同じぐらい消費していることになります。

 こうしたことが分かってくると消費電力が大きそうな家電よりも電球など毎日何時間も使っているものに注目したくなってきます。
 消費電力を測ってみると最近の家電製品は消費電力が小さいし、液晶テレビは画面の明るさを変えるだけで消費電力が半分ぐらいになることもあります。
 少ない電力で動いている家電製品と白熱電球を比べると白熱電球の消費電力が目立ちます。

 さて、コンセントから電気を取っている家電の消費電力を測るには市販のワットチェッカーが使えますが、家全体とか200V機器の消費電力を測るにはクランプメーターが便利です。
 また、機器がいつどれだけ電気を使っているかを調べるには記録型の測定器が必要になってきます。
 クランプメーターは電線に流れている電流を測定して皮相電力に換算して表示してくれます。

 皮相電力(VA) = 電圧(V)× 電流(A)

 クランプメーターは電流を測っているので交流の消費電力を測るには力率を調べなくてはいけません。
 冷蔵庫や洗濯機、LED電球などコイルやコンデンサーが使われている機器には無効電力があります。

 皮相電力  = 有効電力(消費電力)+ 無効電力
 消費電力  = 皮相電力 × 力率
 消費電力量 = 消費電力 × 時間

 皮相電力が92VAと表示される機器の力率が0.6の場合、消費電力は55W、無効電力が37Wとなります。
 電気料金は消費電力量にかかりますから55Wが請求対象ですが、クランプメーターでは92VAと表示します。
 クランプメーターで92VAと表示しているのを見てカタログ表示よりも多くの電力を使っていると勘違いしないようにしましょう。

 力率を知るには力率まで分かるワットチェッカーや機器の仕様書に記載が無ければメーカーに尋ねることになります。
 白熱電球など抵抗や電熱線を使った機器の力率は1、ヒートポンプは0.95ぐらいなのでこれも1と見ていいと思います。
 冷蔵庫や洗濯機などは0.6、LED電球は0.7ぐらいです。

 無効電力と聞くと無駄な電力と思ってしまいますが、コイルやコンデンサーが使われている交流機器には必ず発生する物ですし交流機器を動かすために必要な電力です。
 無効電力に料金請求はなされませんが、力率の小さい機器を同時に何台も起動するとブレーカーが落ちるかもしれません。

 消費電力を測ることで何がいつどれだけ電気を使っているのかが分かるようになるといろいろ対策が見えてきます。
 わが家では数も多い白熱電球の電力消費が大きいのでここから対策を始めました。
 LED電球の色の見え方とか電球価格の問題も最近改善されてきたのでやってみました。

 白熱電球が消費している電力量が分かっていますからこれをLED電球に替えることでいくら削減できるかが分かります。
 その後何もしなければ月額数千円電気料金が下がっただけで終わってしまうので削減額相当分は施設整備積立額の増額を行います。
 今まで電力会社に払っていたお金を自分の積立口座に振り分けるわけですが、費用削減分を家計から切り離して削減策が成功としています。

 最初はわずかだった施設整備積立金ですが少しずつ積立額を増やしてきました。
 積立金があることで白熱電球よりも高価なLED電球をまとめて購入できますし、それによって毎月の積立額が増えることで以前よりも多くの積立ができるようになります。
 積立はとても地味な行動ですが継続すると結構大きな力になります。

 これまでもいろいろ費用削減対策を行ってきましたが私一人でここまでできたわけではありません。
 温度や電力量など測ったデータを建築士に見せて相談できたことが大きいように思います。
 新築であれば最新の設備機器などが導入されますが、私のように10年も経てば当時の最新機器となってしまいます。

 北陸電力では使っている電化設備によって料金プランがいろいろ選べるようになっています。
 私は家の電力量を測ることはできますが、電力料金メニューのしくみや変更等測ることで付随して発生することまで把握できません。
 建築士はデータを見てこれならこんなプランが使えるとかこっちに変更するとこうなるなどいろいろアドバイスをしてくれます。

 今回私が自宅の電力量を測ることで削減できる電気料金は年間6万円を超えます。
 白熱電球をLED電球に替えるだけではこの半分も減りませんが、いろいろ対策を組み合わせることで今までと変わらない生活で費用を削減することができそうです。

 まとめて対策ができることで削減額も大きくなるし、それを見ると積立意欲も湧いてきますし、なによりわが家の実測値による対策というところでやる気が出ます。

 建築士の話にはお金を生む話しが多いと言うと言いすぎかもしれませんが、太陽光発電パネルに数百万円出すよりも理屈を理解した建築士に光熱費の相談する方が費用対効果は大きいように思います。

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