LED照明

2016.01.28.20:08

 LED照明は消費電力が少ない照明機器です。
 10年前に住み始めた頃は30個以上の白熱電球を使っていましたが、最近使用頻度が高い部屋から少しずつLED照明に替えています。

 わが家では白熱電球からLED電球に交換していますが、調光機器付の場合はLED電球も調光対応型を選ばないとLED電球が点灯しなかったり点滅したり、明るさがふらつくことがあります。
 こうした不具合はLED電球が直流電流で点灯するために起こるそうです。

 LED電球の中には交流電流を直流電流に変換する回路が入っていますが、調光対応型には一手間かけてあるので電球の価格も少し高くなります。
 また、調光対応型のLED電球であっても一つの壁スイッチで複数のLED電球が点灯するような場合に明るさがふらついたりすることがあります。

 わが家でも調光対応型のLED電球のふらつき現象が起こりました。
 最初はあれ!?・・・明るさがふらつくと気持ち悪くなります。
 全部のLED電球では無くて一つのスイッチで3つ以上点灯するような照明でふらつきが起きていました。

 対策はふらついているLED電球群の一つを白熱電球に戻すことでふらつきが無くなりました。
 幸いLED電球と白熱電球が混在していても色合いや明るさに違いはほとんどありません。

 最近はLED照明で使われるLED電球が交換出来ない一体型が増えているそうです。
 電球が切れただけで機器まで交換するのには違和感がありますが、話しを聞いてみるとLED電球の寿命が照明機器の寿命と同じぐらいになったので照明機器メーカーとしては寿命が切れた機器を使い続けて事故や火災などが起こりにくく、照明機器の更新も期待できるとして一体型が増えているそうです。

 言われてみれば照明機器としては使えるけど、蛍光灯などを交換する際に見える部品が変色していたり、配線にひびが入っているものを見たことがあります。
 照明として使えても機器の寿命は10年だそうです。

 主張は分かりますがタマが切れただけで機器まで交換するのは抵抗があるしぃ~
 10年使わないうちに運悪くタマ切れしても交換でしょ?・・・
 何にでも最初は抵抗がありますし、人の気持ちはすぐには変わらないものです。

 いろいろ抵抗したい気持ちはありますが、白熱電球とLED電球では消費電力が大きく違います。
 富山の家庭で使うエネルギーで最も大きいのは暖房ですが次が照明・家電、給湯と続いて冷房は年間の消費量としては3%にもなりません。

 イメージとして大きなエネルギーを使っていそうな冷房ですが調べてみると冷房する期間も限られているし、終日使っているわけでもありません。
 照明は目立ちませんが年間を通して一定量を安定して使うので年間消費量が結構大きく、LED照明を増やすことで家庭で使われるエネルギーが減らせるというわけです。

 私は白熱電球からの交換組ですからLED電球も交換出来るメリット?があります。
 一方、一体化のLED照明機器はデザインもすっきりしているし、おしゃれなものが多いようです。
 新築やリフォームの際にはまだ電球交換ができる照明機器が選べるかもしれませんので建築士と相談してほしいと思います。

冬期室内の快適条件

2016.01.19.13:17

 輻射熱暖房には床暖房や薪ストーブ、温風暖房にはエアコンや石油ファンヒーターなどがよく使われています。
 床暖房についてはブログの中でも何度か書きましたが、かつての私もそうでしたが床暖房を使っていない人が輻射熱暖房をイメージすることは難しいようです。

 また、コールド・ドラフト対策として窓に衝立を置く工夫についても効果が分かりにくいと言われたこともあります。
 さらに床暖房にすると室内が乾燥するという話しもよく聞きますが、室内湿度が35%程度になるわが家や建築士のご自宅では肌がかさつくとか喉に違和感があるといったことはありません。
 最近になって室内における気流の影響が大きいことが分かってきました。

 以前、温度計の温感部に巻いたガーゼを濡らして風を当てることで温度がどのように変化するか観察したことがありました。
 観察した時期は暑い時期でしたので風を当てることで体感温度を下げられる話しでしたが、気流が小さければ体にまとわりついている湿った空気が剥がれにくいので肌の乾燥感などは違ってくるようです。

 今回はエアコンを使ったときにどの程度の気流が室内に発生しているのか観察してみました。
 エアコンから測定点までの距離は4.7mあります。

エアコンON気流0.15m/s
エアコンOFF 気流0.06m/s



 エアコンから5m近く離れているのでエアコンが動いていても温風を感じることは無いのですが測ってみると空気が動いていることが分かります。
 家族に黙ってエアコンをつけたままにしておいたところ、最初に子供たちが反応しました。

 「目が乾く。」

 人間は高性能センサーよりも微細な変化を感じ取ることができると言われますが0.15m/sというわずかな気流でも普段の環境との違いを子供たちは捉えたようです。

 ISO(国際標準化機構)で定めている冬期室内の快適条件とわが家を比べてみました。

 測定日:2016年1月19日12時
 外気温:2度
 天候:雪
 
冬期室内の快適条件わが家の測定値
体感温度22度±2度20度
頭部と足下の温度差3度以下0.3度以下
床表面温度26度以下26度(床暖房面)
平均気流速度0.15m/s以下0.06m/s(5回測った平均値)
体感温度と窓面(冷壁面)の温度差10度以下2度(カーテンや障子表面下部)
天井加熱面と体感温度差+5度以下天井暖房は行っていません。

 住み始めて10年になるわが家ですが標準値と比較しても快適と言われる範囲に収まっていることがよく分かります。
 暖房方法にはいろいろありますが今回紹介した冬期室内の快適条件範囲にバランスよく収める方法として床暖房などの輻射熱暖房は有利なんだと思います。

 住まい手として暖房を捉えるには暖房方法の他に暖房設備導入時費用、運転費用、運転時間や温度設定などいろいろ考えることがありますし、地域によっても暖房の捉え方は大きく違います。

 富山は暖房期間189日間で暖房期日射区分はH1区分と日射量が特に少ない地域です。
 暖房期に日射が期待できない地域でどのように暖房すれば費用を抑えて快適な生活ができるのか、理屈を理解している建築士に相談してほしいと思います。

暖房期日射地域区分

2016.01.13.21:35

 富山の冬は晴れる日が少なく日射エネルギーを有効に活用することが難しい地域ですが、他の地域との違いをもう少しわかりやすく表現できないかと思っていました。暖房期日射区分
 表は日射量を地域区分した資料の抜粋です。

 次世代省エネルギー基準欄は全国を8地域に分けた区分で北海道は1、沖縄は8地域と寒い地域ほど数字は小さくなっています。
 年間日射地域区分は太陽光発電導入時に使われることもあります。
 A1区分 年間日射量が特に少ない地域
 A2区分 年間日射量が少ない地域
 A3区分 年間日射量が中程度の地域
 A4区分 年間日射量が多い地域
 A5区分 年間日射量が特に多い地域

 暖房期日射地域区分は暖房期(1日の平均気温が15度を下回る期間)における日射地域区分です。
 H1区分 日射量が特に少ない地域
 H2区分 日射量が少ない地域
 H3区分 日射量が中程度の地域
 H4区分 日射量が多い地域
 H5区分 日射量が特に多い地域

 わが家では10月下旬~翌年4月いっぱいまで暖房しています。
 暖房期(1日の平均気温が15度を下回る期間)で見てみると富山は10月23日~翌年4月29日までの189日間が暖房期になっていました。
 冬の日射エネルギーは夏よりも少ないのですがそれでも1㎡あたり550Wぐらいは期待できます。引き違いの掃き出し窓1カ所当たり1.2kWぐらいの日射エネルギーが入ってくることになります。
暖房期間中の外気温推移
 タンク容量5リットルクラスの石油ファンヒーター出力は3.5kW~0.7kWぐらいですからそこそこ使える日射エネルギーがタダで室内に入ってくることになります。
 暖房期日射地域区分を見ていると寒いと思っていたところでも日射に期待できる地域があることが分かります。

 また、家に日射が当たれば屋根や外壁の一部も暖まることで室内から屋外へ逃げる熱量も減ることから暖房費用の軽減につながります。
 軒先を出すことで夏の日射を遮って冬の日射を取り入れる方法はよく聞きますが、H1地域(暖房期日射区分)では日射量が特に少ないので日射エネルギーに期待ができません。

 さらに、暖房期間にも違いがあって富山はおおむね半年ぐらいですが、長野県の諏訪地域は222日と一年の6割の期間、暖房が必要なことなど他の地域を知ることもできました。
 暖房期間や冬の日射量を調べることで今まで漠然と捉えていたことがデータとして見えるようになって他の地域と比べることもできるし、室内から寒さを取り除く工夫を考える上で参考になります。

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