湿気の重さ

2016.07.31.09:23

 湿気は室内の高いところに溜まると言う人もいれば湿気は低いところに溜まるという人もいます。
 水蒸気と言う気体は空気よりも分子量が小さいので水蒸気が多い空気は軽くなるから上に溜まると説明されるとなるほどと思います。

 一方、湿気とは湿り具合のことを指し、相対湿度で表現されます。
 室内に温度差があれば水蒸気量は同じでも相対湿度が変化します。
 温度が高くなると相対湿度は下がるし、温度が下がれば相対湿度は上がります。

 一般的に室内では上部が高い温度になることが多いので上層は相対湿度が低くなり温度が低い下層は相対湿度が高くなります。
 水蒸気の量は変わらなくても温度が低くなる下層では湿気が溜まりやすくなると説明されるとそれもそうだと思います。

 水蒸気の発生源は人、布団、キッチン、浴室、洗濯物など様々なところから室内に放出されるし、布団をしまっておく押し入れとリビングの容積の違いなど拡散や換気にも影響されます。
 カビが発生しやすい場所として押し入れや家具の裏側があげられますが、こうした場所は風通しが悪く温度も下がりやすいところです。

 先日一階と二階で温湿度に差が出ている日がありました。
 二階 室温30度、湿度54%
 一階 室温26度 湿度69%

 一階の湿度が高いように見えますが水蒸気の量はどっちも16.7g/㎥です。
 水蒸気の量は同じですが二階から降りてくると明らかに一階の方が湿っぽく感じます。

 こんな経験をすると湿気は下に溜まると思ってしまいますが、人が感じる湿気は重たいとか溜まるという話じゃ無くて温度によって感じ方が違うと言うことのようです。

透湿抵抗値

2016.07.01.20:36

 建材の水蒸気の通しやすさを示す値に透湿抵抗値があります。
 1平方メートルあたり1時間に1グラムの水蒸気を通すのに必要な圧力差などで表示されています。透湿性の観察

 以前、建築士のご自宅で壁の中に温湿度センサーを入れて1年間にわたって壁の中の温湿度を観察したことがありました。
 その時に建築士が室内の壁に使われているプラスターボード(石膏板)は湿気をスカスカに通すと言っていました。

 スカスカと言われてもよくわからないので透湿抵抗値を調べてみると
 プラスターボード(12㎜厚)0.63m2・h・mmHg/g
 合板(12㎜厚)23m2・h・mmHg/g
 プラスターボードは合板よりも約37倍水蒸気を通しやすい材料と言うことになります。

 ところが透湿抵抗が37倍といわれても私にはイメージができずにモヤモヤしていたので梅雨に入ったこの時期に測ってみることにしました。
 合板とプラスターボードで箱を作って隙間ができないように角やケーブルの取り出し口などをコーキングで埋めて雨のかからない屋外に置いて湿度がどのような変化をするのか観察してみました。
プラスターボードと合板の透湿性
 測ってみるとプラスターボードは12㎜の厚みがありますが、屋外の湿度変化に追随して変化していました。
 プラスターボード箱に隙間があるんじゃ無いかと疑いましたが、隙間は無く思わず”本当にスカスカなんだ!”と言ってしまいました。

 家の壁に使われているプラスターボードには塗装やクロス、漆喰や珪藻土が施工されているのでプラスターボードだけで調べた今回の観察とは少し様子は違うと思いますが、プラスターボードは水蒸気をスカスカに通すことがわかりました。

 建築士からだからそう言ったのに・・・と言われそうですが。
 今回の観察では測定間隔は30分でしたが、測定間隔を1分にしてどのくらいの時間差で追随しているのか、またプラスターボードに塗装したり壁の仕上げ材を施したらどのように変化するかなど続けて観察してみようと思っています。

 合板はプラスターボードと比べて37倍水蒸気を通しにくいわけですが、変化量は小さいながら屋外の湿度変化に合わせて変化することもわかりました。

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