放射温度計

2012.01.21.22:18

 放射温度計は機器を対象物に向けるだけで表面温度が測れる便利な温度計です。
 値段も1万円前後とお手頃ですが、測定するときに注意することがあります。

 放射温度計に表示される温度は本当に測りたい対象物の温度であるのか、また正しい温度を表示しているのか注意が必要です。放射温度計
 測りたい対象物とは窓と壁の間の柱を測ろうとしているのに冷たい窓枠と暖かい壁と柱の平均温度が表示されていたり、天井の温度を測るつもりが照明から発せられる熱も平均化されて表示されるなどといったことが起こります。

 放射温度計にはD:S値と言うのがあって対象物までの距離に応じてどの範囲の温度が測定できるのかが決まっています。

 天井までの距離が長ければ測定される範囲も広くなりますから測定範囲の中に照明があると平均化されて表示されてしまうわけです。

 次に正しい温度とは放射温度計は物体から放射される赤外線や可視光線の強度を測定して、物体の温度を測定する温度計なので測定物固有の放射率によって表示される温度が変わってしまいます。

 低価格の放射温度計は放射率が0.95に固定されているものが多いのですが、放射率を変えられる機器の方が正しい温度を表示させやすくなります。

 私がガルバリウム鋼板の屋根の温度を測ったとき、放射率0.95のままで測ったときは40度ぐらいの温度を表示しましたが、夏の炎天下の屋根が40度というのはどう見てもおかしいので接触温度計で測ったら70度ぐらいありました。
 つまりガルバリウム鋼板の放射率は0.95では無いと言うことですが、肝心の放射率が分かりません。

 そこで登場するのが黒体テープです。
 黒体テープは一見すると梱包テープのように見えますが100円ショップで売ってる梱包テープぐらいの量で5,000円以上します。

 どこが違うかというと黒体テープは放射率0.95なので放射率の分からないものに貼り付ければ放射率0.95として測定が出来ます。
 先ほどのガルバリウム鋼板に黒体テープを貼り付けて測ったところ接触温度計の値と同じになりました。

 便利な黒体テープですが高価なので使い捨てにするにはもったいなく何度も張り替えて使っています。
 使い方としては家中の放射率が分からないものに黒体テープを貼って温度を測定し、テープを剥がして放射率を変えながら先ほど調べた温度と同じになるような放射率を見つける方法があります。

 やってみると家の中では金属やガラス以外のものであれば放射率0.95のままで十分だと言うことが分かりました。

comment

Secret

ブログ内検索
最新記事
カテゴリ
リンク
タイトル一覧

全記事タイトルの一覧

月別アーカイブ
2010.12~
メール送信

名前:
メールアドレス:
件名:
本文: