干割

2012.06.25.01:32

 干割とは柱が乾燥していく過程で割れたりひびが入ったりすることを言うそうです。
 柱には芯持ち材や芯去り材の他に集成材が使われますが干割が問題になるのは主に芯持ち柱や梁です。
 芯持ち材は木の芯が柱、梁の中心部にある材料です。

 芯去り材は柱に芯がありません、単に芯が無いだけじゃ無くフシが出ないように製材されているので芯去りの柱と言えばフシが無い柱を指すことが多いようです。
 木の値段はフシの有る無し、大小でほとんど決まってしまうのでフシ無し芯去り柱は高価になります。
 芯持ち材が割れる理屈をわかりやすく説明しているところがあります。
 乾燥の基礎知識

 天然乾燥した柱は必ず干割が問題になるのですが、問題になることは分かっているし干割が出ないように人工乾燥する方法も確立されているのになぜ天然乾燥にこだわるのかについてはあまり聞かないように思います。

 天然乾燥に取り組んでいるプロの方に天然乾燥にこだわる理由について尋ねたアンケートを見ると
1位は色・艶・香りが良い
2位は加工がしやすい
3位は耐久性が高い
となっていました。

 人工乾燥材は安定した品質の製品を短期間に供給することが出来る効率的なやり方ですし、干割の問題も起きにくい材料ですが、木が元々持っている色艶香り成分は高温に晒されると変質したり揮発してしまうので表面割れは見られませんが、色艶香りは犠牲になります。

 大壁仕様であれば柱は見えなくなりますが、真壁仕様は柱は見えますから色艶がよい条件は重要になります。
 しかも色艶は5年、10年で褪せてしまうことが無く樹齢程度までゆっくり時間をかけて色艶が深まっていく特徴もあるそうです。

 実際には背割りと言ってあらかじめ壁に隠れる部分にのこぎりで割れ目を作る加工がなされたりするので天然乾燥された芯持ち柱は割れますが、必ず見える部分が割れるわけではありません。
 天然乾燥した芯持ち柱が割れる理屈が分かれば干割をみて欠陥柱と騒がなくても済みますし、天然乾燥材の特徴を知ればそれが私たち住まい手のためだということも分かってきます。

 生活していれば床に傷はつくし、壁は汚れてきますが柱が割れていることよりも家全体の色・艶が揃っている方がずっと心地よく感じます。
 家は長く使うものですし、若かった施主もやがて年をとります。
 最初は目立ちませんが、時間が経って家に対する情熱が冷めた頃に本物の魅力を見せ始める天然乾燥材の魅力も知って欲しいと思います。

 でも天然乾燥材は高いのでは・・・と思う方がいらっしゃるかもしれません。
 新築費用に占める木材費は全体の2割程度ですし、木の値段は節の有る無しやフシの大小でほとんど決まるので天然乾燥材だから家をあきらめてしまうほど高価になることはありません。

 また、干割を起こすと柱の強度が落ちるのでは無いか心配になりますが割れても強度が落ちることは無くむしろ乾燥が進むことによって強度が増す傾向があるそうです。

 さらに割れ目が反対側まで貫いているのではないか心配な方もいらっしゃると思います。
 割れる理屈を理解すれば割れ目は芯の部分で止まることが分かりますし、反対側まで貫いてしまう材料があったとしても家に使われることは無いそうです。

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