顔の見える家造り

2012.10.10.00:37

 わが家の特徴は丈夫で長持ちして美しく住みやすいところだと思っていますが、家造りにも特徴があります。
 林業家や建築士、棟梁や職人さんの顔を私が知っていることです。

 顔の見える家づくりが出来たわけですが、顔が見える家造りをすると何が違うのかよく分からないところだと思います。
 どの家でも材料を提供してくれる人、設計してくれる人、家を建ててくれる職人さんは必ずいます。

 家を建てるだけだったら顔は知らなくても良い仕事をしてくれたらそれでいいのですが、顔を知っていると建てた後の様子が少し違ってきます。

 私が家を建てようと設計事務所に相談に行った頃は木の家は何となく良さそうという漠然とした捉え方をしていたように思います。
 同じ杉でも産地によって違いが大きいことや人工乾燥と天然乾燥があることさえ知りませんでした。

 今でこそ、家の形だけ捉えても力の流れが見える力強い家だと思いますが当時は間取りを決めるだけで頭の中がいっぱいだったと思います。

 また、柱や梁が割れることも今は割れる理屈も分かっているし、割れる代わりに得たものの価値も知ることが出来たので綺麗に割れている柱や梁を見てうれしく思えるようにもなりました。
 さらに、エネルギーの計算が出来るようになってからは毎年消費するエネルギーが減るようになりました。

 こうしたことはいずれも家が建った後に顔を知っている林業家や建築士、棟梁や職人さんから教えてもらいました。
 前にも色が揃っていると綺麗だよと建築士が繰り返し話してくれたことを書きましたが、色が揃っていない空間を見るまではその意味が分かっていませんでした。

 誰かに教えてもらわなかったら、今でも何となく木の家は良さそうだという当時のままだったかもしれません。
 林業家は木の話をしてくれるし、棟梁は手刻みとプレカットの違いを話してくれるし、建築士は家のことを知りたかったら何をすればいいのか教えてくれます。

 そうやって少しずつ自分の家のことを知っていったわけです。
 何かを大切にしようと思えばまずその価値を知ることは大事なことだと思います。

 住み始めてすでに7年経っていますが住み始めた当時よりも今の方が家は綺麗ですし住み心地は良く感じます。
 顔の見える家造りには住まい手が学び続けられるしくみが組み込まれているように思います。

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