見える柱

2013.07.22.23:46

 わが家の特徴の一つに柱が見えることがあります。
 真壁仕様だったら柱が見えるのは当たり前ですが、4面とも見える太い柱が2本あります。t_DSC_4224.jpg
 8寸角(約24㎝)の柱は吹き抜けから2階まで伸びている様子を見ることが出来ます。

 また、太い柱には木の根元部分が使われているので、1階に見える部分は赤身でフシの少ない柱です。
 8寸角の柱が赤身と言うことは赤身の部分の直径は34㎝以上ですが、実際にはもっと大きな木が必要になると思います。
 赤身の周囲には白太もあるので元々の木はさらに大きなものになります。

 この柱は材木屋さんで品定めしたものでは無く林業家がわが家のために伐採してくれたものです。
 8寸角で長さが6mの大黒柱を2本欲しいとお願いしたら林業家が根元から真っ直ぐで素直な木を山から6mよりも長く切り出して、製材所で芯が真ん中に来るように製材してくれました。
 乾燥はもちろん天然乾燥です。

 なぜ芯が真ん中にあるのかと言えば根本付近は杢(もく)と言って特徴のある木目が出ます。芯が偏っていると木目も偏ってしまうので綺麗な杢を見せるために芯を真ん中にするそうです。
 真っ直ぐな木と言っても山は傾斜地なので曲がっているのが当たり前ですし、太いと言うことは長い時間が必要です。

 わが家の柱の場合は樹齢100年と言いますから傾斜地で100年間真っ直ぐに育ったと言うことになります。
 まわりの木からも大きな影響を受けるので1本の木が100年間真っ直ぐに育つには周囲の環境にも恵まれないといけません。
 6m全部赤身では無くて2階部分の角には白太部分も見えますが、赤身の杢が美しい柱です。
 私は最初からこうしたことを知っていたわけでは無く住み始めて時間が経ってから知りました。

 当初は太い柱だけで喜んでいましたが、今は柱の物語も含めて私のお気に入りです。
 建築士が考えてくれた4面とも見える大黒柱には見える柱として十分な魅力があります。見た目だけじゃ無く山から探してくれた林業家や見栄えのする向きを決めてくれた大工さんの思いもわが家の柱には映っているように思います。


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