2013年TS伐採ツアー

2013.11.18.14:24

 TS伐採ツアーに行ってきました。
 今年で19回目になるそうです。今回もこれから家を建てる方、建築士の方や大工さん、大学生など様々な方が参加していました。伐採クサビ打

 昼食はモデルハウスでいただきましたが、時間が経った木の家を継続的に見ることが出来るので楽しみにしています。
 わが家は築7年ですがモデルハウスは18年ぐらい経っています。新築時よりも7年経った今の方が艶が出て綺麗だと思っていますが、18年経って色艶がさらに深まったモデルハウスを見るとわが家はまだまだ色が浅いと感じてしまいます。

 時間の経過と共に色艶が深まるのは天然乾燥材の大きな特徴であり、プロに天然乾燥材についてのアンケートを取ると色艶が良いことをあげる方が一番多いそうです。
 わが家も後10年も経てばこんな雰囲気になると思い描くことも出来るので色褪せることがないモデルハウス見学は続けて欲しいと思いました。

 見学コースにはモデルハウスの他に板の製材と構造材の製材を行っている工場見学が入っています。TSウッド・ツアーの特徴と私が勝手に思っていることですが見学中に話してくれる内容は芯持ち材は必ず割れる、床を歩くと音がする、2階の音が伝わりやすいなど施主がいやがることばかりです。
 木の家をもっと宣伝してもいいと思うのですがいいことはほとんど話してくれません。

 そもそもこのツアーに参加する方は世の中で普通に言われる木の家に満足できない方が多い傾向があります。
 木の家は調湿性があって安らぎがあるなどと言われますが、割れることや歩くと音がすると言ったことを理解しないで木の家に住むのは施主のためにならないとの配慮だと思います。

 ツアーの夜には宴会があります。TSウッドのメンバーも来てくれるので木の家について学ぶ絶好の機会です。
 モデルハウスや工場見学中に芯持ち材は必ず割れるとか歩くと音がしますと短い時間で話してくれますが、懇談の席ではどうして割れるのか、なぜ音がするのかなど詳しい話しが聞けます。

 また、施主がいやがることが分かっているのに、どうして割れない柱や梁にしないのかについての話しは住まい手にとって聞き逃したくない内容です。
 芯持ち材が割れるのは木が生きているからとか、本物の木はそういうものだと分かったような分からないような話をする方は多いと思いますが、割れる理屈と割れない木が失っている物の両方を住まい手に説明できる方は少ないように感じています。

 こうした材料を送り出してくれる林業家が本物の木の話をしてくれる機会は住まい手が今まで持っていた木のイメージをリセットする場として大きな価値があると思います。

 さて、伐採直後に参加者が年輪を数えるのですが、年輪の最後の部分がよく分からなかったので尋ねてみました。最先端部では杉の皮になる部分と年輪を構成する部分に分かれているそうです。
 写真では最も外側の茶色の部分が杉皮で、次の薄いピンク色の部分はやがて皮になります。杉の成長部位

 その次に細く薄い黄色の部分が見えますが、ここが現在成長している秋目だそうです。
 薄い黄色の部分まで93本の年輪を数えることが出来ました。
 杉は白太と赤身の境目がはっきりしていますが、年輪を一つ積み重ねる毎に30~40年前の白太部分が赤身に変化して行くことも教えてもらいました。

 3本伐採した中に中心部が傷んでいるものがありました。
 もろくなった部分をよく見るとシロアリが動いています。赤身はシロアリに強いはずなのにシロアリがいると驚いた様子の参加者もいました。

 もっとも樹齢80年を超え高さ30メートル以上もある杉の根元から1メートルにも満たない高さにシロアリがいても全く問題ありません。
 赤身材がシロアリに強いことは確かですが、シロアリを絶対寄せ付けないわけではありません。

 人間が誕生する遙か以前から生息しているしぶといシロアリに薬剤で対抗するよりもシロアリが好まない赤身材を使って時々点検する手法の方がどこにでもいるシロアリと付き合うには合っているように思います。
 山に立っているスギの赤身にシロアリを見つけたことで、土台や大引きに赤身材を使うだけじゃなく床下を点検できるように造る工夫の意味が少し分かったように思いました。

 今回のツアーにはTSウッドハウスを立ち上げたメンバーの息子さん世代も加わってつながりを感じることが出来ました。林業に限らず最近は後継者が減っているなどと聞くこともありますが、若い林業家が熱心に話してくれる様子を心強く思いました。

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