熱損失量

2014.01.08.13:58

 前回は暖房熱源機をヒートポンプに替えたら暖房費が安くなったという話しを書きました。まだ使える灯油ボイラーからヒートポンプに替えるわけですから事前にどのくらい効果があるのか調べてみました。
 調べると言っても製品カタログや口コミの情報では自宅に当てはまるのか心配ですし、大して暖房費が変わらないのであれば熱源機を替える必要も無いわけです。

 こうしたことを調べるには家の熱損失量が必要になります。
 屋外と室内に1度の温度差があった場合1時間にどれだけの熱が逃げていくかを示す値です。
 この数字が仮に380Wとすると室内外の温度差(室内温度-外気温-生活熱)20-5-3=12度とした場合、一時間に380*12=4,560Wの熱が逃げていくことになります。

 この数字は4,560Wの熱を供給すれば外気温が5度の時、室温を20度に保てることを表しています。
 4,560W*24時間*30日=3.283MW(メガワット)一月の平均外気温が5度の時、室温を20度に保つために必要な熱量。
 これをエネルギーに変換すると3.283MW*3,600J=11,818.8MJ(メガジュール)になります。

 11,818.8MJさえ分かってしまえば後は簡単です。
 灯油は1リットル当たり36.7MJ、ヒートポンプの場合はCOP4として見積もれば、
 11,818.8MJ÷36.7MJ÷0.75(効率)=429リットルの灯油が必要になりますし
 11,818.8MJ÷3.6MJ÷4=820KWの電力が必要になります。

 これを費用に置き換えると灯油単価100円として42,900円、電気単価を22.3円にすると18,286円になります。
 計算は机上ですが前回ご紹介した実測値と大外れしていないことが分かっていただけると思います。
 今年の3月にたぶんこうなるだろうと予想してヒートポンプに替えたわけですが実測値を見てホッとしているところです。

 これから家を建てる方は是非ご自宅の熱損失量を聞いておくことをお勧めします。
Q値やUa値で教えてくれる場合もありますが、Q値は熱損失量を床面積で割った値ですし、Ua値は外気に接している面積で割った値なので住宅の温熱環境を設計している方であればすぐに教えてもらえると思います。

 わが家は日中も家族がいるので暖房期間中は連続暖房ですが、日中誰もいない家の場合は暖房を止めた方がいいのか温度を下げて基礎的な室温を保った方が効率がいいのかなど住まい手によって使い方は違うと思います。

 これまでは家は建ててあげますが、冷暖房は住まい手が選んでくださいというような雰囲気でしたが、これからは住宅においても温熱環境まで取り入れた設計手法は大事になってくると思いますし、私たち住まい手もそれを求めていいと思います。

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