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家の温熱環境

2014.09.13.10:36

 地震に強い家とか骨太の家など丈夫さを強調した表現を見ることがあります。
 また、大きな震災時に他の家よりも被害が小さかったと言った経験談を聞くこともあります。

 家には様々な要素が求められますし、その時々で注目される要素にも違いがあるように思います。
 アレルギーや化学物質が注目された時期もありますし、最近は太陽光発電など省エネルギーが注目されているように思います。
 丈夫で住まい手が健康で少ないエネルギーで生活できる家は魅力があります。

 しかし、住み心地となるともう少し考える要素が増えることになります。
 健康で省エネルギーの家だけど、冬は寒いとか、夏に2階が暑くなると言った温熱環境については住まい手が自分で対処することになっているように感じます。

 作り手としては断熱ぐらいは考えてあげるけど、室内の温熱環境については住まい手が決めてくださいと言う話になっているように思います。
 作り手からとりあえずエアコンを設置しておきますけど寒かったら補助暖房を考えてくださいと言われると、それでいいかなと思ってしまいます。

 作り手も設備の仕様書などから必要とされる性能とかけ離れた機器を設置しているわけでは無いはずですが、住まい手の家の使い方は様々ですから寒かったら補助暖房を・・・ということになりやすいように感じます。
 寒かったら石油ストーブや石油ファン・ヒーターを使うことが多くなります。

 エアコンの暖房では結露しなかったのに補助暖房を使ったら窓ガラスに結露するようになったとか、押し入れがかび臭くなったということになるかもしれません。
 家の温熱環境について設計の段階から取り入れられていると住まい手は後から余計なことをしなくても済みますし、石油ストーブなどの補助暖房で大量の水蒸気を室内で発生させるといったことも防ぐことができます。

 以前、わが家の熱損失係数(Q値)を計算したことがありました。
 ところが実際家の中を測った実測値から割り出した数値と少し違っていたので不思議に思っていたところ、生活している家には家具もあるし、床には敷物があるので計算した数値よりも小さい値になることが多いと教えていただいたことがあります。
 家具や敷物によって計算よりも熱が逃げにくくなっているというわけです。

 また、設計に温熱環境が取り入れられていてもそれが役に立っているかはとても重要なことです。
 私がいろいろ測っているのは家の温熱環境を見えるようにするための取組でもあります。継続して測ることで一年を通して屋外と室内の温熱環境がどのように変化しているか見えるようになります。

 変化が見えるようになると雨が降ってきたら窓を閉めると言った行動と同じように、屋外の湿度が高くなれば窓を閉めることで室内の湿度を下げることができるし、屋外気温が35度を超えるような暑い日には窓を開けない方が室温上昇を抑えられると言った住まい手による温熱環境コントロールができるようになってきます。
 しかも、一度分かってしまえば余計な設備や費用は必要ありません。

 窓を開けたり閉めたりするだけで暑い夏は勝手に過ぎていくし、結露やカビの心配をしないで少ないエネルギーで家中暖かく住み心地の良い家で生活することができます。
 地域によって環境は様々ですし、何をどうやってどのようなバランスで温熱環境を設計に取り入れるかについてはとても難しいように思いますが、そこは技術を持った建築士に頼っていいと思います。

 富山の気候に合った住み心地の良いわが家には、建築士がチューニングしてくれた温熱環境要素が活きていると思います。

comment

Secret

見つける楽しさ

2014.09.16.10:27

シノキさん、いつもありがとうございます。
生活しながら周囲の環境について観察すると気がついたりすることも多く、ちょっとした工夫で光熱費が減ったりします。
家は建ってしまうと情熱が冷めてしまうと言う人もいましたが、建った後からの観察と工夫も大切だと思っています。

No title

2014.09.13.14:53

本当に地域によって環境は変わってしまいますよね。
隣や向かいの家でも光の当たり方で雲泥の差が出てしまいますからね。
住んでからでないと分からないことが結構あります。
その分いろいろ勉強できておもしろいと言ったらおもしろいんですけどねぇ。
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