土壁の家

2014.11.18.10:49

土壁と管柱 林業家のモデルハウスは土壁の家です。植林ツアーや伐採ツアーには必ず訪れるので私も何度も見せてもらいました。
 土壁は熱容量や湿気容量が大きいと聞いていましたが、実際はどんな感じなのか興味がありました。

 今回林業家にお願いして午後3時頃から翌日の10時頃まであちらこちら温度を測ってみました。
 測定初日は雲もありましたが晴れ、翌日の朝には外気温は4.3度まで下がり日中は快晴でした。TSモデルハウス土壁熱画像
 モデルハウスでは暖房は使わずに測りました。土壁の温度は午後9時半頃に16度ぐらいあって測りはじめた午後3時よりも高くなっていました。

 翌朝午前7時の外気温は4.3度、室内は13度と寒いので暖房しようかと思ったのですが、外は快晴で日射に当たると暖かいので暖房は使わず観察を続けました。
 午前10時頃、床や天井の温度が上昇してきましたが、土壁の温度変化は小さく柱や建具など木でできている物と温度差ができています。

 正午頃たくさんの方がモデルハウスにやってきたので温度測定は終了しました。日射がある床

 無暖房でしたが正午頃の室温は18度ぐらいあったので寒いという言葉は聞きませんでしたし、大きな窓まで開けて林業家の話を聞いている様子に富山とは随分違うなぁと感じました。

 今回の観察で熱容量の大きい土壁とそれよりも小さい木がバランスよく室内にあると日中の熱を土壁に蓄えることで日が沈んでも室内の温度が下がりにくくなること、温度が下がった室内に日射が入ると熱容量が比較的小さい木が温度上昇し始めるので温度上昇が遅い土壁を補ってくれる様子を観察することができました。TSモデルハウス床熱画像

 11月中旬の日射エネルギーはお昼頃で600W/㎡ぐらいあります。
 窓は6㎡なので3.6KWの日射エネルギーは10畳用の石油ファン・ヒーターの最大出力ぐらいになります。(3時間ぐらいで灯油1リットル消費)

 午前10時頃に熱カメラで柱と土壁の部分を見ると先に柱や木でできた家具の表面温度が上昇していることが分かります。
 床の熱画像では早い時間から日射が当たっている窓際と日射が当たり始めた部屋の奥では温度が違うことも分かります。

 暖房については熱容量よりも断熱の方を優先すべきだとか、エアコンなど高効率の設備利用などいろいろ意見が分かれる話しです。
 今回は測る時間が短かったとはいえ、大きな熱容量を活かした土壁の家での暮らし方の一端を感じることができました。

 以前から土壁は壁と柱の間からすきま風が入るのでは無いかと心配していました。
 隙間があれば午前7時の屋外は4.3度、室内は13度でしたから熱カメラで捉えられるはずだと思ってあちらこちら見てみましたが、壁と柱の間に冷たくなっている部分は見つかりませんでした。

 モデルハウスは20年ぐらい経っていますから土壁だから隙間風・・・は私の思い過ごしだと分かりました。

 これから家を建てようとする方がそれまで持っていた木のイメージをリセットする場として活躍しているモデルハウスですが、自然から得られるエネルギーを取り入れながら生活する自立循環型住宅を考える入口として多くの方に見ていただきたいと思いました。

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