暖房事情調査

2015.01.17.14:36

 わが家は全室連続暖房なのでトイレや脱衣室、寝室もおおむね20度です。
 しかし、寝ている間や日中誰もいない時間まで暖房するのは無駄じゃ無いかとか本当に20度程度で暖かいのかなどいろいろな話しを聞きました。

 東京や徳島など富山よりも私が温暖と思っている地域の方と話していると「富山は寒いから・・・」と言う話になってしまいます。
 気温などを調べてみても確かに東京、徳島と富山を比べると富山の気温は低い傾向が見られます。
 気温は気象庁が条件を揃えて測っているので比べられますが、室温となると人それぞれの使い方があるので条件を揃えて比べるのが難しくなります。

 気象会社のウェザーニューズが2014年2月に冬の暖房事情調査と題して朝起きたときの寝室の気温や寝る前の寝室の気温を全国規模で調べた調査があります。
 これを見ると私が温暖だと思っている地域でも寝室の温度は朝、夜共に低い温度になっています。

 林業家のモデルハウスで夜から翌日のお昼ぐらいまで気温や壁の温度を測ったときも日の出直後は13度と暖かいとは言えない温度ですが、晴れていると急速に室温が上昇するし日射に当たっていれば寒く感じないので暖房は使いませんでした。
 朝13度だった室温は無暖房でもお昼には18度になっていましたし、太平洋側の地域にお住まいの方からわが家もこんな感じですとコメントをいただいたこともありました。

 気象庁の地域別最低気温や朝の室温だけで比べるよりも様々な要素を組み合わせて考えた方が地域の特徴を掴みやすくなると思います。
 家の性能を評価する物差しとして冬は室内から熱の逃げにくさ、夏は窓や外壁、屋根などから入ってくる熱の入りにくさが使われています。

 夏と冬では太陽高度が違うので夏季日射取得係数は冬には使えませんが、冬の日射が家の温熱環境に影響を与えているのは間違いなさそうです。
 日射取得熱に期待できない地域では自分でエネルギーを調達して室温を確保することになります。
 全室連続暖房するにしてもエアコン、床暖房、蓄熱など様々な暖房方法がありますし、間取りも影響します。
 吹き抜けがある場合は高さによる温度差が出にくい床暖房は相性が良いと思います。

 ウェザーニューズの暖房事情調査から冬の朝は全国どこでも寒いし、寝ている場所もそれほど暖かくは無いことが分かります。
 私もそうでしたが、新しい家は全室連続暖房で室温20度で暖かく過ごせますと言われて何の疑いも無く理解できる人はほとんどいないと思います。
 そんなことをしたら光熱費が心配とか寝てる時まで暖房しなくても・・・などいろいろ考えます。

 理屈はさておき、実際生活して快適で費用を払っていければそれでいいと思いますが、住まい手としては”こんなはずじゃなかった”だけは避けたいところです。
 寒い富山の家にどうして吹き抜けがあるのか、なぜ床暖房で全室連続暖房するのかを考えるとき、温度や費用以外の快適性や日射取得、結露や地域性など多くのことを総合的に検討して判断することは普通の住まい手にはできません。

 富山には住まい手が健康で温熱環境まで含めて快適に生活できる丈夫な家を考えてくれる建築士がいます。
 私たち家族は20度の室温について壁も暖まっていれば20度で十分暖かいとか、朝寒くて布団から出られないことが無い、70歳を超える母親が夜にトイレに行く回数が減ったなどといったレベルですが、建築士は壁内温度や湿度のことまで考えて室内の温熱環境を考えてくれます。

 建築基準法は最低限の仕様が決められていてこれ以下は違法だが、それ以上どのような仕様にするかは技術者が判断することになっているそうです。
 2020年には住宅のエネルギー消費量が基準に収まるように造りなさいと法律が変わります。
 試しにわが家を調べてみると2020年に義務化される基準をクリアーしていました。

 住み始めて8年半、設計から10年経ちますが、理屈を理解している技術者を頼って良かったと思います。

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