冬の乾燥

2015.02.05.23:46

 床暖房は室内が乾燥すると言われます。
 確かに床暖房は室内で灯油などの炭化水素を燃やさないので水蒸気は発生しません。

 わが家でも室内湿度が30%を下回ることもありますが、喉が乾くとか肌がカサカサになると言ったことも無く普通に生活しています。
 先日建築士がお客さまから事務所で30%を指している湿度計を見てこんな湿度だったら肌は乾燥するし目も乾くのに本当に30%なのかと言われたそうです。

 建築物環境衛生管理基準には相対湿度40%~70%が基準値になっています。
 この基準値は大勢の方が利用する建物についての衛生基準を示しているのですが、住宅においても広く使われています。
 相対湿度が30%は低すぎるんじゃ無いかと思っていましたが、わが家は何の不都合も無いし、建築士の事務所を訪れたお客さまもご自宅の感覚と違うとおっしゃるし、建築士のご家族も相対湿度30%で不都合を感じることは無いと話してくれました。

 測定値に関しては複数の湿度計を入れ替えてもそれぞれ同じ値を示しますし、私と建築士が使っている湿度計も同じ機種ですから測定器の個体差による値の違いは小さいと思われます。

 私の家族と建築士のご家族だけが偶然同じ体感だったというのは考えにくいのですが、どうしたらそれを調べられるか考えていました。
 ある日、エアコンの前で昼食を食べていた職場の同僚が「ここで食べると目が乾く」とぼやいていました。
 このシーンがきっかけになって室内の気流の影響を調べれば何か分かるかもしれないと思って調べてみることにしました。アスマン通風乾湿計

 アスマン通風乾湿計は2本ある温度計の片方に巻いてあるガーゼを濡らしてガーゼが乾く際に気化熱を奪うことで起こる温度差から湿度を求める湿度計です。
 普通は通風させて測るのですが今回は通風無しと通風させたときの様子を観察することにしました。

 室内の湿度計が32%の時、アスマン通風乾湿計は35%(通風あり)を示していましたが、通風無しの場合は45%になりました。
 つまり室内の気流が小さいと体感湿度は高くなることになります。

 床暖房は室内の高低差による温度差が小さく対流も起きにくい暖房ですし、わが家も建築士のご自宅もコールドドラフトを抑える工夫をしているので室内の気流は小さいと思います。
 体にまとわりついている高い湿度の空気が気流で剥がされにくい環境が相対湿度30%でも不快に感じない要因になっているように思います。

 さらに、高い調湿性がある木の家で全室連続暖房していると湿度計が壊れているのかと思うくらい湿度の変化が小さくなります。
 湿度が安定していることも体感に影響しているように思います。
 今回は一般に適度と言われている40%以上の相対湿度から低めに少し外れていても加湿器を使うこと無く普通に生活できる様子が観察できたと思います。

 ここ二日間富山には珍しく日差しが出ることが多く、屋外湿度も30%ぐらいでした。
 屋外の気温が7度で相対湿度が30%の空気を21度ある室内に取り込むと相対湿度は12%になってしまいます。
 閉め切って生活しているとはいえ室内は屋外の環境に影響を受けます。

 屋外の湿度が下がれば室内の湿度も下がります。洗濯物や生活からでる水蒸気で加湿することで室内は30%になっているわけですが、同じ湿度でも気流が小さい環境では湿度が高く感じられるようです。

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