暑熱順化

2015.06.17.05:19

 暑熱順化とは少しずつ体を暑さに順応させることを言います。
 冬の20度と夏の20度では同じ気温でも体感は大きく違いますし、暑さに慣れた体とそうで無い体では体感も違います。

 木の家に住み始めて9年、最初の数年は建築士が木の家はエアコンいらずというのでエアコンは設置していませんでした。
 ところがやっぱり暑いと言うことでエアコンを設置したのですが、2年ほど使って後は年に数回使う程度でほとんど使わなくなってしまいました。
 節約のために無理をしてエアコンを控えているわけでは無く、扇風機で十分に過ごせるからエアコンの使用頻度が減っていきました。

 ところが知人にわが家の話しをするとこんな暑いときにエアコンを使わないなんて・・・そこまでして節電しなくてもいいんじゃないと言われてしまいます。
 暑さに順応した人がまだ順応していない人に体感温度について話をしてもうまく伝わらないように思います。

 ブログでは木の家の高い調湿性能や湿度と体感温度などについて書いてきました。
 高い調湿性能がある木の家では湿度が下がることで体感温度も低くなるとか、室内に風が通ることで体にまとわりついている水蒸気が振り払われることで体感温度が下がること。また、1㎡当たり1,000ワットのエネルギーがある夏の日射を室内に取り入れないことも室温上昇を抑えるには有効と言ったことなど実験や観察を通じて分かってきました。

 しかし、夏の暑さを乗り切る最も有効な方法は体が暑さに慣れることで湿度が下がるとか風が通るとか日射を取り込まないなどと言った方法は補助的なものに過ぎません。
 暑さに慣れろというと我慢と気合いで夏を乗り切れと聞こえるかもしれませんが、私たちの体にははじめから暑さに慣れる仕組みが備わっていますし、動物が夏毛に生え替わるように何もしなくても時期が来たら自然に暑熱順化が起きて夏の暑さに体が慣れようとしてくれます。

 暑い夏にはエアコンは当たり前だと思っていた私ですが、木の家で9年生活してみて暑熱順化した体と湿度が下がる木の家の高い調湿効果や窓の外での日射遮蔽と風通しを組み合わせることで暑い夏が勝手に過ぎていくように感じています。
 すばらしいの住まい手が何年もかかって気がつく前にわが家にははじめから暑い夏を乗り切るための仕組みが備わっていて、住まい手の暑熱順化を妨げていなかったことだと思っています。

 夏を涼しく過ごす話しはいろいろ言われますが、暑熱順化した体で暑い夏を迎えることは夏を健康に過ごす有効な手段だと思います。

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