一組の写真

2015.10.04.11:39

 木の家に住み始めてもうすぐ10年、木の家の住み心地ブログを書き始めてから5年になろうとしています。
 木の家については何となく良さそうだぐらいにしか捉えていなかった私が自宅を測ったり様々なことを教わったり体験したことをブログに書きながらここまで来ました。木の家

 振り返って見ると木の家は何となく良さそうだという漠然とした思いは誰かが木の家について語ったことが元になって自分でも多分そうだろうと考えていたように思います。
 今は住み始めた当初よりは木の家への理解や使い方についてちょっとは上手になっていると思います。

 木の家に興味のある方から木の家について尋ねられると様々なことを伝えたくなりますが、木の家は何となく良さそうだと捉えていた昔の私にいきなりいろんなことを言われてもきっと消化不良になると思うし、うまく伝えられないように思います。
 そんなことを象徴するような私のお気に入りの写真を2枚紹介します。

 1枚目は建築士が引渡直前に撮ってくれた写真です。
 同じ山の木を天然乾燥した色の揃った綺麗な木の家です。あれから10年経って今のわが家は新築当初の初々しさから少し落ち着きを見せてくれるようになりました。
 もう後10年ぐらいするとさらに色艶が深まって立体感が出てくるのでそれを楽しみにしています。

 2枚目の写真は去年行ってきた林業家の伐採ツアーの写真です。伐採ツアーにはこれまで何度か参加していますが行くたびに新しい発見や気がつくことがあります。2014TS伐採ツアー

 ブログでも伐採ツアー参加後に感想を書いてきました。最初の頃は木が倒れる様子を注目していましたが、林業は木を植えたり育てたりするだけじゃ無く林道を作る土木工事の要素もあることや木材は元々植物だということも伐採ツアーに参加して学びました。

 写真には木のほかに伐採するために作られた林道も写っています。
 林業家は大きな木、樹齢100年ぐらいの木を選んで伐採を見せてくれるのですが、写真をよく見ると太い木の近くに切り株が写っています。
 植林するときはもっと短い間隔で植えていきますし、切り株があると言うことは誰かがこれらの木を残すために世話をした証ということになります。

 私が家を建てる時に林業家は太い大黒柱に使える木は2,000本ぐらい伐採して10本あるかないかと話してくれたことがありました。
 今、わが家の大黒柱を見ると小さな苗が長い時間と手間をかけて製材され1%未満の中から選ばれてここに建っていると感じられます。

 2枚の写真は撮った時期も被写体も違いますが林業家と大工さん、建築士によってつながっている一組の写真です。
 私はこの写真がつながっていることに気がつくまでに10年かかりましたが、それに気がついたことがうれしいし、少しずつ子供たちにも伝えながらこの家を長く使っていこうと思います。

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