冬期室内の快適条件

2016.01.19.13:17

 輻射熱暖房には床暖房や薪ストーブ、温風暖房にはエアコンや石油ファンヒーターなどがよく使われています。
 床暖房についてはブログの中でも何度か書きましたが、かつての私もそうでしたが床暖房を使っていない人が輻射熱暖房をイメージすることは難しいようです。

 また、コールド・ドラフト対策として窓に衝立を置く工夫についても効果が分かりにくいと言われたこともあります。
 さらに床暖房にすると室内が乾燥するという話しもよく聞きますが、室内湿度が35%程度になるわが家や建築士のご自宅では肌がかさつくとか喉に違和感があるといったことはありません。
 最近になって室内における気流の影響が大きいことが分かってきました。

 以前、温度計の温感部に巻いたガーゼを濡らして風を当てることで温度がどのように変化するか観察したことがありました。
 観察した時期は暑い時期でしたので風を当てることで体感温度を下げられる話しでしたが、気流が小さければ体にまとわりついている湿った空気が剥がれにくいので肌の乾燥感などは違ってくるようです。

 今回はエアコンを使ったときにどの程度の気流が室内に発生しているのか観察してみました。
 エアコンから測定点までの距離は4.7mあります。

エアコンON気流0.15m/s
エアコンOFF 気流0.06m/s



 エアコンから5m近く離れているのでエアコンが動いていても温風を感じることは無いのですが測ってみると空気が動いていることが分かります。
 家族に黙ってエアコンをつけたままにしておいたところ、最初に子供たちが反応しました。

 「目が乾く。」

 人間は高性能センサーよりも微細な変化を感じ取ることができると言われますが0.15m/sというわずかな気流でも普段の環境との違いを子供たちは捉えたようです。

 ISO(国際標準化機構)で定めている冬期室内の快適条件とわが家を比べてみました。

 測定日:2016年1月19日12時
 外気温:2度
 天候:雪
 
冬期室内の快適条件わが家の測定値
体感温度22度±2度20度
頭部と足下の温度差3度以下0.3度以下
床表面温度26度以下26度(床暖房面)
平均気流速度0.15m/s以下0.06m/s(5回測った平均値)
体感温度と窓面(冷壁面)の温度差10度以下2度(カーテンや障子表面下部)
天井加熱面と体感温度差+5度以下天井暖房は行っていません。

 住み始めて10年になるわが家ですが標準値と比較しても快適と言われる範囲に収まっていることがよく分かります。
 暖房方法にはいろいろありますが今回紹介した冬期室内の快適条件範囲にバランスよく収める方法として床暖房などの輻射熱暖房は有利なんだと思います。

 住まい手として暖房を捉えるには暖房方法の他に暖房設備導入時費用、運転費用、運転時間や温度設定などいろいろ考えることがありますし、地域によっても暖房の捉え方は大きく違います。

 富山は暖房期間189日間で暖房期日射区分はH1区分と日射量が特に少ない地域です。
 暖房期に日射が期待できない地域でどのように暖房すれば費用を抑えて快適な生活ができるのか、理屈を理解している建築士に相談してほしいと思います。

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