透湿抵抗値

2016.07.01.20:36

 建材の水蒸気の通しやすさを示す値に透湿抵抗値があります。
 1平方メートルあたり1時間に1グラムの水蒸気を通すのに必要な圧力差などで表示されています。透湿性の観察

 以前、建築士のご自宅で壁の中に温湿度センサーを入れて1年間にわたって壁の中の温湿度を観察したことがありました。
 その時に建築士が室内の壁に使われているプラスターボード(石膏板)は湿気をスカスカに通すと言っていました。

 スカスカと言われてもよくわからないので透湿抵抗値を調べてみると
 プラスターボード(12㎜厚)0.63m2・h・mmHg/g
 合板(12㎜厚)23m2・h・mmHg/g
 プラスターボードは合板よりも約37倍水蒸気を通しやすい材料と言うことになります。

 ところが透湿抵抗が37倍といわれても私にはイメージができずにモヤモヤしていたので梅雨に入ったこの時期に測ってみることにしました。
 合板とプラスターボードで箱を作って隙間ができないように角やケーブルの取り出し口などをコーキングで埋めて雨のかからない屋外に置いて湿度がどのような変化をするのか観察してみました。
プラスターボードと合板の透湿性
 測ってみるとプラスターボードは12㎜の厚みがありますが、屋外の湿度変化に追随して変化していました。
 プラスターボード箱に隙間があるんじゃ無いかと疑いましたが、隙間は無く思わず”本当にスカスカなんだ!”と言ってしまいました。

 家の壁に使われているプラスターボードには塗装やクロス、漆喰や珪藻土が施工されているのでプラスターボードだけで調べた今回の観察とは少し様子は違うと思いますが、プラスターボードは水蒸気をスカスカに通すことがわかりました。

 建築士からだからそう言ったのに・・・と言われそうですが。
 今回の観察では測定間隔は30分でしたが、測定間隔を1分にしてどのくらいの時間差で追随しているのか、またプラスターボードに塗装したり壁の仕上げ材を施したらどのように変化するかなど続けて観察してみようと思っています。

 合板はプラスターボードと比べて37倍水蒸気を通しにくいわけですが、変化量は小さいながら屋外の湿度変化に合わせて変化することもわかりました。

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