調湿性とビール瓶

2016.08.08.00:27

 木には調湿性があって柱一本にはビール瓶○○分の水分が・・・。
 ビール瓶の話はよく出てきますが、どうしてビール瓶が例えになっているのか不思議に思っていました。
 以前、林業家がそれは何とかという本に出てくると話してくれたのですが本の題名を聞き漏らしてしまってずっとモヤモヤしていました。ビール瓶と調湿

 本に出てくるというキーワードだけで探してみたところ見つかりました。

 「木づくりの常識非常識」 上村武著

 この本の中にビール瓶の話が出てきます。
 ビール瓶の話の理屈がわかったのでちょっと計算してみました。

 まず、杉で長さ3m、三寸五分角の柱の重さを求めます。
 10.5㎝×10.5㎝×300㎝ =33,075立方㎝
 33,075立方㎝の体積と杉の気乾比重0.38から12,568グラムとなります。
 12,568グラムは杉が大気中の水蒸気を吸った状態なので含水率15%として全乾重量を求めます。

 12,568÷1.15=10,928(全乾重量)
 12,568-10,928=1,640(柱に含まれる水分量)
 1,640gをビール大瓶633mlで割ると2.5本分となります。

 4寸角だと3.3本分
 長さ6m、8寸角の大黒柱になると27本分の水分を含んでいることになります。

 よく聞く話は木には調湿性があって柱にはビール瓶2.5本分の水分が含まれていると言うものですが、実際に調湿するのはもっと少ないことが本の中でも書かれているし、柱の大きさや長さが違えば水分量も違うのに、ビール瓶2.5本分という言葉だけが一人歩きしているように感じました。

 本の中には静岡大学で行われたマウスの実験や貨物船の船員の居室はできるだけ木の内装が使われる話などおもしろい話がいろいろありました。

comment

Secret

ブログ内検索
最新記事
カテゴリ
リンク
タイトル一覧

全記事タイトルの一覧

月別アーカイブ
2010.12~
メール送信

名前:
メールアドレス:
件名:
本文: