暖かい部屋

2016.11.06.16:16

 11月に入って朝晩寒い日が増えてきました。
 わが家でもすでに暖房しています。
 わが家の暖房は全室連続暖房なので来年の4月下旬まで暖房を止めることはありません。

 外出時や寝ているときまで暖房するのは無駄では無いかと言われたこともありますが、3年以上室内外の温熱環境や灯油や電力量を調べる中で全室連続暖房がわが家に合った暖房方法と言うことで続けています。

 最初の頃は間欠暖房では冷えた室内を暖めるために大きなエネルギーが必要なので連続暖房の方が費用が安いと考えていました。
 調べてみると連続、間欠どちらでも同じ程度のエネルギーを消費することが分かって費用が同じであれば帰宅時や起床時に部屋が寒くない方が快適だろうと思うようになりました。

 主暖房にはエアコンやファンヒーターを使う温風暖房と床暖房や薪ストーブなどの輻射熱暖房が多く使われています。
 温風、輻射熱どちらの暖房方法でも室温が適温なら快適だろうと思っていましたが、観察を続ける中で両者には暖かさの感じ方に大きな違いがあることに気がつきました。
 人の皮膚には痛みや圧力、温感を感じる感覚器官が手だけでも15,000を超えるほどたくさんあってそれらの情報を瞬時に総合的に判断して様々な感覚を得ています。

 また、皮膚にはセンサー以外にも汗を出す器官もあって汗が乾く時に気化熱が奪われる仕組みや、湿度が高い方が暖かく感じるなどと言ったことも利用しています。
 こうしたことが分かってくると私たちが暖かいとか寒いと感じるのは温度も重要だけど皮膚表面の環境が影響しているように思います。

 そこでまず、同じ室温でも気流の強弱で感じ方が違うのでは無いかと言うことに注目しました。
 皮膚表面の湿度は室内よりも高いので風があると肌にまとわりついている高い湿度層がはぎ取られてしまいます。
 片方に濡らしたガーゼを巻いた2本の棒温度計で実験してみると風が無い状態では温度計の値に大きな開きはありませんが、エアコンの風が当たる所で測ると濡れたガーゼを巻いた温度計だけ温度が下がっていきます。
 夏の暑さを和らげるには効果的ですが、冬の室内は気流が小さい方がよいみたいです。

 さらに、室温は場所や高さによって同じ室内でも違いがあります。
 特に高さによる違いが大きく足下が寒くなりがちです。石油ファンヒータを使っている部屋の温度を測ったときには室温が24度の時、天井から1センチぐらいの層が42度もあり、だからネズミは天井にいるんだと感心したこともありました。

 床暖房では床の温度が一番高くなりますが高さによる温度の違いが小さいこと、放射によって空気よりも先に壁や天井が暖まるので室温の割に体感温度が高くなる傾向があります。

 細かい話では連続暖房すると壁の中も温度が下がりにくくなるとか、真壁のわが家では柱や梁といった構造材が表に出ているので柱・梁が壁の中にある大壁仕様よりも木の表面温度が高くなることで調湿効果が活性化すると言った家本体や室内環境にも貢献していることも分かってきました。

 住み始めた当初からわが家では全室連続暖房をしています。
 暖房方法に違いはありませんが、使い方はずいぶん変わったと思います。
 今では住み始めた当初に支払っていた暖房費用の半分以下で当時よりも高い室温の中で生活しています。
 太陽光発電など自給するエネルギーは無く、必要なエネルギーは買っていますがそれでも大きく費用を減らすことができました。

 もちろん私一人でここまでできるはずも無く建築士が頻繁に相談に乗ってくれたのが大きいのですが、自宅を継続して測ったり観察を続けることは費用削減もさることながら暖かい家で快適に過ごす方法を学ぶ上でも役に立っています。

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