続・室内干し

2016.12.25.13:40

 前回室内でタオルが5時間40分で乾いたことを書きました。
 木の家では洗濯物がよく乾くと言ってもあまり関心を持っていただけないので室内でタオルがどのくらいの時間で乾いているのか観察してみました。

 洗濯物の室内干しといえば除湿器や乾燥機または扇風機やサーキュレーター、室内干し用の洗剤などの話になってしまい何もしなくてもよく乾くという話は信じてもらえません。
 ところが実際に木の家で生活している方に話を聞くと確かに洗濯物はよく乾くと何人もの方が話してくれます。

 今回の計算や観察でわが家での室内干しには3つの要素が影響しているように感じました。
  室温
  洗濯物を干してからの湿度変化
  干す場所の容積

 室温が高ければ乾くのも早いだろうというのは分かりやすい話です。

 湿度変化は水の蒸発速度に影響があります。
 一気圧での水の蒸発は温度によって蒸発速度が決まっています。
 ところが湿度が高くなると水に戻る水蒸気も増えてくるので見かけ上蒸発速度は遅くなったように見えます。

 この水に戻る(凝結)量が結構多くて5時間40分で乾いた環境から湿度を10%あげるだけで8時間もかかってしまうことを前回紹介しました。
 洗濯物から水が蒸発する速度が変わらなくても、洗濯物に戻ってくる水蒸気が増えると乾くのが遅くなると言うことのようです。

 これまで何度も室内の温湿度を測る中で、わが家では急な湿度変化が起きにくいことが分かっています。
 洗濯物を干すとか炊事や入浴など一時的に多くの水蒸気が発生しても室内の湿度変化はほとんど見られません。
 湿度計の測定間隔を1分にして観察すると確かに2%程度水蒸気発生直後は上昇するのですが戻ってしまうので、1時間毎に測定すると湿度の変化は捉えられません。

 富山市のわが家では4月下旬から5月中旬ぐらいが最も室内湿度が低く、7月下旬から8月中旬までが高くなります。
 年間を通して測定値を見ると日々の変化は小さいのですがちゃんと季節の変化に合わせて室内も湿度変化していることが分かります。

 急な湿度変化には素早く対応しますが、季節の変化という長い時間の湿度変化には追随しています。
 急な湿度変化に対応する木の調湿効果が室内の湿度変化を抑えることで洗濯物の乾燥速度が遅くなりにくいことに繋がっていると思います。

 干す場所の容積というのは狭い場所で干すのか広い場所で干すかの違いです。
 新築時に洗濯物を干す場所を考えられる方は多いと思いますが、干す場所をリビングよりも広く取る方は少ないと思います。
 また、洗濯物が見えないように閉じた空間にする方も多いと思います。

 洗濯物を干している空間の容積が小さいと湿度が上昇しやすいので見かけ上洗濯物の乾くのが遅くなります。
 加えて洗濯物を干している場所をわざわざ暖房する方も少ないので室温が下がりやすくなることも洗濯物が乾きにくい要素になっていると思われます。

 わが家では洗濯物は普段はリビングで干して新築時に設けた物干しコーナーではシーツなど大型の洗濯物を干しています。
 連続暖房のリビングでよく乾くし干すのも畳むのも同じ場所で済むことからリビングでの室内干しになっています。

 全室連続暖房についてもいろいろ書いていますが、必要な時間に必要な場所を暖房する部分間欠暖房と使うエネルギーに大きな違いは無く、起床時や帰宅時に寒くない方がいいだろうと言うことで全室連続暖房を続けてることも室内干しする場所の温度が確保されていることに繋がっていると思います。

 室温や容積について意識していたわけで無くリビングの方が何かと便利だと言うことが温度が確保され、大きな容積の環境下で干していたと言うわけです。

 林業家に木の家では洗濯物がよく乾くという話をするとあまりいい顔をしません。
 最初は不思議でしたがいろいろ観察してみると木の家にするだけで洗濯物がよく乾くと言うことでは無いことが分かってきました。
 林業家にしてみれば洗濯物の室内干しを木の家が一手に引き受けていると思われるのは迷惑に近いものがあるように思います。

 室内で洗濯物がよく乾く要素の一部として木の家も役割を担っていると捉えるのがいいのかなと感じています。

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