光熱費の見直し

2017.02.12.12:24

 新築時に熱損失について関心を持たれる方は多いと思います。
 少し前まではQ値、今はUa値が使われています。

 Q値 = 単位温度差あたりの総熱損失量 ÷ 床面積
 Ua値 = 単位温度差あたりの総熱損失量 ÷ 外皮表面積の合計

 どちらも屋内外の温度差1度当たり1時間に屋外に逃げていく熱量から求められます。

 Q値では小規模住宅や同じ床面積でも複雑な形状の住宅では床面積に対して外皮面積の割合が大きくなり不利になる場合もあるので、住宅の規模や形状による影響を受けにくいUa値が使われるようになったそうです。

 外皮とは外気等に接する屋根、壁、床、天井や窓などの開口部のことです。
 家相の中にも張りと欠けが出てきますが、なるべくデコボコしないスッキリした家の形は温熱環境から見ても有利なようです。

 さて、Q値・Ua値どちらも値が小さい方が性能は高いのですが、値だけ言われてもそれが何の役に立つのかよく分かりません。
 比較するときにはUa値が分かっていると比べやすいのですが、住まい手としては自宅の維持管理に責任があるので他の家はあまり興味がありません。

 Q値・Ua値を求めるときに総熱損失量が出てきましたが、Q値2.0で床面積150平米の家の場合総熱損失量は300Wになります。
 つまり屋内外の温度差が1度あたり1時間に300Wの熱が逃げていく家と言うことになります。
 屋外が5度で室内が20度の場合温度差は15度、生活で発生する熱を3度とすると温度差は12度となります。

 300×12=3,600

 Q値2.0床面積150平米の家では屋外が5度の時、室内を20度に保とうとすれば1時間に3,600Wの熱を供給すればよいと言うことが分かりました。

 灯油で丸一日暖房すると
 3,600W×24時間=86.4kWh
 86.4×3.6MJ=311.04MJ (1KWh=3.6MJ)
 311÷36.7MJ=8.47L (灯油1リットルあたりのエネルギー量36.7MJ)

 エアコンの場合は
 86.4÷4=21.6kWh(平均エネルギー消費効率4)
 21.6×23円=496.8円(1kWhあたりの電気料金単価23円)

 費用で比べてみます。
 灯油8.47Lは単価70円とすると593円、電気料金は497円で灯油単価58円で両者が同じぐらいになります。

 また、自宅内外の温度を測っていると富山では晴れる日が少ないとはいえ晴れれば室温も上がります。
 日中は朝よりも気温がわずかでも上昇するので暖房設定温度を2度程度下げるなどあまりエネルギー必要としない部分に注目することで寒い思いをせずに暖房費用を大きく下げることができました。

 住み始めた頃は前の家よりも暖かいのに浮かれて多くのエネルギーを使っていました。
 ピーク時には灯油消費量が年間3,588L、電力は9,074kWhでしたが、昨年は電力消費量が12,304kWhでした。
 電力消費量は3,200kWh増えていますが灯油を使わなくなったり電気料金プランの見直しなどで光熱費は年間20万円以上少なくなっています。

 光熱費は家計から継続的に出て行きます。削減額が小さいと何かしようとまでは思いませんが、光熱費として払ったつもりで積み立てると5年もすれば100万円ぐらいになります。

 自分で使える資金を増やすには収入を増やすか支出を減らすかしかありません。

 これまでは収入を増やすことが注目されてきましたが、これからは支出を抑えることで使える資金を確保することにも目を向けていくことが大切だと思っています。
 自宅の総熱損失量を知ることは光熱費の見直しに役立ちます。

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