冷暖房費の捉え方

2017.03.05.11:16

 光熱費で話題に出るのは夏の電気料金が多く冬の暖房費は夏ほど話題が出ないように感じています。
 わが家で夏と冬の冷暖房費を比べてみると夏は1.2万円、冬は6万円ぐらいですから暖房費の方が負担が大きいのですが世の中はなぜか冷房費の話題が多いようです。

 大都市は太平洋側に多く冬は日射も期待できる比較的温暖な地域にお住まいの方が多いこと、冷房はほとんどエアコンが使われているのでエネルギーが電力に集中します。
 暖房は灯油や電気(ヒートポンプやストーブ)、薪ストーブなど暖房に必要なエネルギーが分散しています。

 また、電力会社によって電気料金が違うことも影響しているように思います。
 わが家では毎年1月の電気料金が最も大きくなります。試しに東京電力の料金メニューの中からわが家にお得なメニューを選んで電気料金がいくらになるのか調べてみました。

 北陸電力からの1月分の請求は27,276円(消費税や各種割引、燃料再調達価格、再生可能エネルギー固定価格買取制度などを含みます)、東京電力では42,253円になりました。
 北陸電力は電気料金が安いとは聞いていましたが実際に調べてみるとずいぶん違うことに驚きました。

 同じだけ消費しても東京電力と北陸電力では無視できないほど費用に差がありますからエアコンの費用面での捉え方も地域によって違うように思います。
 先ほどの27,276円の中には消費税や諸費用、給湯・照明や家電分も含んでいますから暖房分で計算してみると15,000円ぐらいになります。

 全室連続暖房で暖房費用が15,000円と言ってもなかなか信じてくれませんが、わが家では最も暖房費用が大きくなる1月でもこのくらいです。
 灯油が暖房の熱源だったころに1月に消費した量は500リットルぐらいだったので今は当時の半分以下の費用で当時よりも暖かい室内で生活しています。

 これをやれば一気に解決!では無くて建築士と一緒に細かいことや体で感じたことをコツコツ積み重ねてここまできました。
 私たちは寒い時期には暖かさを室内に取り入れることを考えます。
 暖かさを室内に取り入れるだけじゃ無くて室内から寒さを取り除く工夫も同時に進めることが費用負担軽減には有効だと分かってきました。

 夏はエアコンなどで暑さを取り除くことに注目されますが、夏は室内に暑さを取り入れない工夫も結構有効です。
 夏の暑さを室内に取り入れないとか冬の寒さを室内から取り除く視点はこれまであまり注目されてきませんでしたがこれから家を考えられる方は取り入れていただきたいことだと思います。

 取り入れろといわれても具体的にどうしたらいいのか分かりませんし、誰に相談したらいいのかも分かりません。
 家を建てるにはまず誰に相談するか決めなくてはいけません。その時に暑さ寒さを取り除く工夫について尋ねてみるのもいいかもしれません。

 わが家でもコールド・ドラフト気流、全室床暖房、間取りといったテーマでいくつもの工夫がされています。

 それぞれの工夫がバランス良く整うことで費用を抑えながら暖かい室内で快適に過ごすことができるようになりました。
 Q値やUa値、気密性能で使われるC値といった値も参考になりますが、人が生活していてどのように感じるかといった視点は値以上に住み心地には影響があります。

 家の仕様が決まる新築や改築時には是非、地域の環境も含めて理屈を理解した建築士に相談してほしいと思います。

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