現場見学

2017.11.12.11:32

 私は今でも建築士にお願いして新築中の現場を見せてもらうことがあります。
 住み始めて11年も経つのに未だに新築現場に行くわけについては以前書きました。
 今回は私が新築現場を見せてもらうときに気をつけていることを書きたいと思います。

 まず、現場の場所を知っているからといって勝手に見に行くことはしません。
 必ず建築士に連絡して見せて欲しいとお願いをしています。
 今まで断られたことは無いのですがだからといって勝手に現場に行くことはしません。

 また、大工さんや職人さんが仕事をしているので作業中は家の中には入りません。
 建築士や棟梁が入ってもいいよと言ってくれるとき以外は外から見ています。

 これらのことは交通事故も含めていかなる理由があっても現場で怪我をしないためです。
 現場では作業手順によってはクレーンが動いていることもあるし、素人がウロウロしていると作業の邪魔になるときがあるので必ず建築士や棟梁に現場見学したい旨を伝えるようにしています。
 作業している方々は上棟祭まで執り行って神様に事故が起こらないように祈願しているのですから見学する私もいかなる理由があっても怪我をしない心構えを大切にしています。

 以前、滋賀県の大工さんが現場の安全について話をしてくれたことがありました。
 それまでは怪我をしないというのは作業している方々の安全の話かと思っていました。
 作業者の安全も大切なことですが、もっと深い意味があることを学びました。

 新築現場はやがてお施主さんの家になります。
 血の付いた柱や梁などは考えただけでもゾッとしますし、そこまでいかなくても誰かがこの家で怪我をしたなんて知ったらこんな家では住めないと思ってしまいます。
 こんな家では住めないと言われたら当然お金ももらえなくなります。
 どんなに精魂込めて家を造っても怪我をしてしまうとすべてが台無しになってしまうこともあると話してくれました。

 具体的には上棟時などを見学するときは必ずヘルメットを持って行きます。
 ホームセンターで2,000円ぐらいで買うことができます。
 家がある程度出来上がって室内を見学するときは内履きを用意します。
 いくら養生してあるとは言え外履きのまま室内に入るのは抵抗がありますし、スリッパは足を覆っていないので内履きに履き替えて見学するようにしています。
 もう一つ気をつけていることがあります。

 大工さんや職人さんの道具には絶対に触らない。

 現場には大工さんや職人さんが使っている道具がたくさんあります。
 これらの道具をよく見ると名前が書いてあります。
 誰だって他人に自分の道具を勝手に触られるのは嫌です。

 私たちには珍しい道具ばかりなのでつい触ってみたくなりますが、御法度です。
 特にかんなやノミなどの刃物に関しては職人さん同士でも他の人の道具には触らないそうです。

 そんな小難しいことなら見学には行かない方がよいと思う人もいらっしゃるでしょう。
 現場見学時の注意は怪我をしないことと道具に触らないことの二つです。
 注意することが分かっていれば無意味に怖がることは無いし、現場で大工さんや職人さんとふれ合うことは住まい手には大きな意味があります。

 作業所を見学していたときに一人の大工さんからこの柱を触ってみろと言われました。
 4寸の柱材でしたが触ってみると角が立って痛いというか触った感触がよくありません。
 触ったのは面取りする前の柱だったのですが面取りしない柱は刺々しく触り心地が良くないので角材は必ず面取りをするそうです。
 私たちは普段の生活で「そんな言い方は角が立つ」などと慣用句を使います。
 角が張っていて尖っている面取りしていない柱を触って慣用句の語源を知った一コマでした。

 大工さんの仕事には歴史があるので私たちが普段使っている慣用句やことわざになった元々の話が結構あってそれを聞くだけでも心が豊かになります。
 これから家を建てる方には現場見学時に注意することを知っていただいた上で現場に出向いて大工さんや職人さんとふれあって欲しいと思います。

 家の使い方やメンテナンスなどについても話が聞けるので是非足まめに現場に出向いて欲しいと思います。

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