スポンサーサイト

--.--.--.--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

色水

2018.01.08.12:50

 「外壁に使う木の板は赤身が適材です。」と建築士がよく言います。
 大工さんも白太が混じっている源平の板を外壁に使うと溶けてしまうと表現していました。
 林業家は白太から赤身になる過程で細胞にある蓋を閉じたり細胞内に腐りにくい成分や虫や病気に抵抗する成分を蓄積するなどおもしろい話をたくさんしてくれます。

 住み始めて11年が経つわが家ですが、木の板を使った外壁に不具合があるわけでも無く何らかのメンテナンスが必要なわけでもありません。
 夏は直射日光に当たって外壁表面温度が65度を超えるときもあるし、冬は氷点下になることもあります。
 風雨にもさらされる木の外壁ですが10年程度では何の問題も起きません。

 外壁には赤身が適材だと分かってはいますが、白太との違いをわかりやすく表現する方法が無いか探していました。白太

 試しに柱材を色水につけて小口から吸い込む様子を観察することで何か分かるかもと思ってやってみました。
 柱材は赤身と白太が表面に出ている物を使うことで赤身と白太で水の吸い込み方に違いが見られるか観察します。

 一枚目の写真は白太だけの面を撮っています。
 色水につけたのに途中で色素が漉されて水だけを吸い上げています。
 また、柔らかい早材部分ではよく水を吸い込んでいますが、堅い晩材ではあまり水を吸い込んでいません。
 水につけてから1時間ほどの状態ですが思っていたよりも早く水を吸い上げることも分かりました。

 二枚目の写真は赤身と白太が半々出ている面も撮っています。源平
 左側の面の手前は白太部分で奥が赤身部分です。
 白太部分は右側の面同様ですが、赤身の部分では早材、晩材どちらもあまり水を吸い込んでいません。

 まるで赤身部分には何かが詰まっているかのようです。
 赤身は細胞内の壁孔が閉じていると林業家から聞いてはいましたが、観察してみると同じ木なのに赤身と白太は水の吸い込み方一つとっても随分違う物だと思いました。
 今回の観察では木はストローを束ねたような構造と言われますが、水を吸い上げる仕組みは絵の具の色素を漉し取ってしまうくらい細かいものによる物だと言うことも分かりました。

 観察を通して木の板を外壁に用いる場合には塗装して板を保護する物だと言われますが、実際はちゃんと外壁に適した部分を用いれば木の本来持っている機能だけで外壁としての役割を長期間安定して果たすことができる要因の一部を感じ取られたように思います。

comment

Secret

ブログ内検索
最新記事
カテゴリ
リンク
タイトル一覧

全記事タイトルの一覧

月別アーカイブ
2010.12~
メール送信

名前:
メールアドレス:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。